『別冊図書館戦争 1―図書館戦争シリーズ(5)』 有川 浩 | ほんとなかよし

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晴れて彼氏彼女の関係となった堂上と郁。しかし、その不器用さと経験値の低さが邪魔をして、キスから先になかなか進めない。あぁ、純粋培養純情乙女・茨城県産26歳、図書隊員笠原郁の迷える恋はどこへ行く―!?恋する男女のもどかしい距離感、そして、次々と勃発する、複雑な事情を秘めた事件の数々。「図書館革命」後の図書隊の日常を、爽やかに、あまーく描く、恋愛成分全開のシリーズ番外編第1弾。本日も、ベタ甘警報発令中。


内容 「BOOK」データベースより


さて、本編4部作が終了して別冊2冊に突入の第一弾。気になっていた時系列は、本編最終巻の図書館革命のメインストーリーとエピローグの中間といった位置づけ。おなじみのベタ甘展開に社会問題を絡めるテイストも健在で本編読者にはすんなり受け入れられる作品だろうと思います。「図書館シリーズ」の特徴ですが、「小規模な事件」を短編で解決していき同時に長編として「図書館世界観」や「主人公の恋」などが構築されていく構成となっています。今回もその短編と長編の使い分けが上手に形成されており安定感のある仕上がりになっています、ただ惜しむべくは本編で既に「図書館世界観」が出来上がりすぎた感じがあり別冊ではあまり肉付けできていない印象を受けました。特にワールドワイドな展開を迎えた図書館世界を後に別冊で繰り広げられる話はどこか規模が小さく感じてしまいます。これはシリーズ物の宿命と言うものなのでしょうね。。。傍観者は常に前回以上のものを望む傾向にある事は明白です、スポーツなんかでも一度優勝すれば次は連覇が期待され、果ては常勝・・・今までシリーズものを読んでいなかっただけにシリーズ作家さんは大変だなぁ~と勝手に心配になりましたwしかして、一つ一つの題材は決して軽くは無いでしょう、児童虐待問題を筆頭に雇用(リストラ)問題等の社会問題は一考するに価する題材ばかりです。それを同時進行する「主人公の恋」に陰を落とす無く展開させるのは流石だといえます。ですが、別冊を読んで非常に残念だったことが一つだけあります、巻末に参考文献の記述が無い!別に参考文献を読み漁ろうなんて思っているわけでもありませんが・・・有川氏の着想や取材力といった物語構成の基礎部分を紹介しないのはなんだかなぁ~って印象を受けました。エンドロールの流れない映画のようで若干の違和感なりを感じたのが事実ですね。残念。最後に「主人公の恋」に関して、恋する2人の距離感って事ですが相変わらずのベタ甘展開で、今作からはノロケ全開って印象に突入しているだけに読者のニヤニヤ・イライラは最高潮に達するのでは無いでしょうか?ここまで見守ってきた読者にとっては温かい目で見守ってあげていきたくなるお話。さて、図書館現行6作品残すところ一冊となりました!図書館世界卒業間近!嬉しいやら悲しいやら。