図書隊の中でも最も危険な任務を負う防衛隊員として、日々訓練に励む郁は、中澤毬江という耳の不自由な女の子と出会う。毬江は小さいころから面倒を見てもらっていた図書隊の教官・小牧に、密かな想いを寄せていた。そんな時、検閲機関である良化隊が、郁が勤務する図書館を襲撃、いわれのない罪で小牧を連行していく―かくして郁と図書隊の小牧奪還作戦が発動した!?書き下ろしも収録の本と恋のエンタテインメント第2弾。
内容 「BOOK」データベースより
図書館戦争シリーズは本編4巻・別冊2巻の6巻構成となっており、本編第二弾に当たる内乱を読みました。シリーズ第一弾の図書館戦争で構築された世界観や個性的なキャラクターを一層肉付けする一冊に仕上がっているように思えます。シリーズ物特有の追加登場キャラや隠しエピソードといった部分が惜し気も無く披露される展開なのですが、より世界観を磐石にし登場人物が際立つように書かれているのは非常にグッド。内乱で主軸となる教官・小牧と毬江のエピソードは守って守られの恋愛事情にぐっと来ること間違いなし!しかもこのエピソードの中に「レインツリーの国」が題名の本が登場しますが、これは同作者有川 浩さんの「レインツリーの国」である事は言うまでもない事でしょう。私は「レインツリーの国」から「図書館シリーズ」に入りましたが、この内乱から「レインツリーの国」を読む人も多いのではないでしょうか?内乱では今後に大きな影響を与えそうなヒール役?も登場したり、主人公郁のあこがれ王子様発覚!?と次回作品が気になって仕方が無い伏線や展開がありますので、中間作品としてとても出来が良いと言える。さて、聴覚障害を扱ったり図書検閲のテーマも取り扱うなど社会問題にも通じるエピソードも多いのですが、今作で一番印象深かったのは書評に関するエピソードですね。私もこうやって読書感想文もどきをブログに載せています、書評とは本の内容紹介と評論分析を絶妙かつ高度に展開できる行為を指すので私の行為なぞ取るに足りない事は明白ではありますが・・・読書好きな人間は誰しも書評家を気取りたい願望があると言って良い。これはテレビで野球やサッカーを観戦している人が、采配や戦術を偉そうに語りたがるのとあまり大差のない行為なのですが・・・恋愛をしなくても恋愛テクニックを語る人は世の中にごまんといるものです。この自分がやらずして語るだけで見栄を張るって行動は人間らしい特性かもしれませんね。でも、中には他人を不快にさせる事を意識せずに自称プロ評論家気取りさんが多いのも悩ましいといえば悩ましいです、でもって読書好きな人ほどこの傾向が強い様に感じます。私は出来うる限り本の良い部分だけを紹介したり自分が本当に関心した部分だけを抜粋して書こうと意識しているつもりです(出来てないのは単に力量不足のあんぽんたん)しかし残念ながら本の駄目な部分を指摘したり反証を持って作風を台無しにする事で自分の評価能力が高い事を示そうとする人が多いように感じます・・・再度言います、偏見かもしれませんが趣味読書の人に非常に多い傾向です!読書が考え方や物事の視点を養うって意識が強いのでしょうか自意識過剰になっちゃう人が多いのでしょう、僕もそんな1人なのでしょうね・・・と反省をしてしまいました。図書館内乱で登場する書評問題エピソードは読書好きな人が少しでも立ち止まって書物の接し方を見つめ直すきっかけになる話かもしれません。 ふむ、@2巻+別冊2巻年内で読破できるかなぁ?