アメリカだ、中国だと右往左往しているあいだに、世界経済のルールは一変していた。世界をさまよう四〇〇〇兆円の「ホームレス・マネー」がいま、大挙して新興国へと向かい繁栄の種子を蒔いている。ところが相も変わらずバラマキや借金を続ける無策な政府に、おとなしく従う日本人…。なぜ金融緩和も財政出動も効果が出ないのか?ウワサ一発で国が吹っ飛ぶ今日的バブルの正体とは?企業も個人も、日本人が「チェンジ」すべきはその世界観。お金の動きをいち早く読み、日本がふたたび大発展するための戦略を語る。
内容「BOOK」データベースより
私が読書を習慣付けて早5年程です、思い返せば最初の2年はビジネス本や経済本を中心とした新書や実用書ばかり読んでいました。今読み続けているような現代小説や準古典小説なんて目もくれずに社会を知ろうと必死になってもがいていた新社会人時代だったのかなと懐かしく思います。さて、経済系?特にお金に関する書物に対する僕なりのスタンスから述べなくてはならない。
①知識や雑学として読むには良いが実行したり啓蒙するつもりで読む気は無い。スポーツで例えると、経済活動自体は実戦で経済関係書物はサッカーでいう所のフォーメーション指南や戦術論でしかない。と思っています。どの程度の試合規模を語るのかで階層が異なるだろうし、いかに名監督でも常勝などありえないし必勝法などありえない。その上日々進化する経済を知るに書物は遅すぎます。出版される頃には世界の情勢が変わっているなんて事はザラです。本書でも、原子力に関する所感が述べられていますが東日本震災~福島原発事故以前の原子力感に基く内容で現行日本で同じ事を述べるには+α以上の発言が求められる事は必死です。あくまで出版もしくは原稿時点での理論と思って受け止める姿勢を持って読んでいます。
②そもそも経済がわかる人間ならば新書など買わない宇宙ロケットが飛ぶ所を思い浮かべてください。わお!感激。ロケットの歴史は~で予算が~円でって話はとても楽しいですよね?国家の威信を掛けた冷戦ロケット抗争などは胸が熱くなる。では、ロケットが飛ぶための物理学を学んでみよう!と考える人がいるでしょうか?最初は高校物理からお勉強だ♪って本が新書で発売されます、ロケット発射までの理論全10巻・・・誰も買いませんわな、いや買わないなんて事は無いかw実際シリーズ化されれば売れるかもしれないですね、でもベストセラーにはならないでしょう。ロケットに乗って飛んでみたいなぁ~興味が有る。その程度の人が読むのが新書です。ロケットがどうやって飛ぶのかの理論などは二の次です。本来経済は高学歴集団特に近代経済は数学物理学系統が金融工学を駆使して組み込まれた商品を投資の最前線でスパコンを使う集団が数百分の1秒単位で売り買いを繰り返す超高度世界。それをたった数百ページの新書で解ろうってんだからおめでたいものです。せいぜいその最先端にいる人間の思惑や考えに触れることができてなんぼって所でしょう。
さて①と②の理由で私は新書をあまり評価していません。否、新書は自分の無知や無能を再認識するツールであると考えておりますw馬鹿な私も少しは底上げできれば千円の価値があるかもね。
長くなりました、本の感想を述べておきます。世界中のお金の流れが変わった、現在のお金事情が丁寧に書かれており、その中で日本の置かれる現状であったり問題点が書かれている、辛辣で歯に衣着せぬ政権批判も痛快で良い。それでいて、今後の日本の可能性であったり褒めるべき点が書かれている所も評価が高くなる所だと思います。けなす!と褒める!を上手に使いこなす良作で読後もお金や経済に興味が持てる、勉強したくなるそんな一冊。