今回は2冊続けて感想を書きたいと思います。
まずは、森沢明夫さんの『本が紡いだ五つの奇跡』
仕事がなかなかうまくいかない女性編集者の最後のチャレンジで実現した新作小説。
その小説が人々を気持ちを奇跡のように紡いでいく。
ある一冊の本を巡る連作短編集です。
ちょっとタイトルが大袈裟かなという気はしますが、面白かったです。一気に読んでしまいました。
森沢さんの小説を読むのは2作目なんですけど、文章が読みやすいなと感じました。他の作品も読んでみたいです。
編集者、小説家、ブックデザイナー、書店員、読者。
本はたくさんの人の思いが集まってできるんだなと改めて思いました。
心に沁みる物語でした(*^^*)
伊与原新さんの『ブルーネス』
はぐれ研究者たちの情熱溢れる理系エンタメ小説。
「津波監視システムの実現に手を貸して欲しい」
東日本大震災後、地震研究所を辞めた準平は、学界で異端視される武智に誘われる。
武智のもとに集まったのは、海洋工学や観測機器などのエキスパートながら、個性が強すぎて組織に馴染めない〝はみ出し者〟たち……。
前人未到のプロジェクト、はたして成功するのか!?
⒊11を地震研究者の方たちがどんなふうに感じていたか、なんて考えたことがありませんでした。
傷ついたのは被災者だけじゃないんだなと感じました。
これは物語だけど、実際にもバッシングとかあったのかな。
もう⒊11から10年以上が経って、少しづつ記憶が薄れていっているような気がします。
私はまだ高校生で、確かテストが終わった日で家に帰ってきた時でした。
TVで津波の映像が流れていたのは強烈に印象残っています。
ああいう悲惨な出来事は繰り返したくないですね。
オオカミ少年の例え話が印象に残りました。
「オオカミ少年が、珍しく本当のオオカミの襲来を村人に告げた。でも、少年が一匹だと思っていたオオカミは、とてつもない大群だった」
津波の話です。
⒊11がなかったら、私は津波の恐ろしさなんて分からなかっただろうなと思います。
作中で主人公たちが作り上げた津波監視システムはモデルが存在するようです。
現実に開発が進められているようなので、どうなっていくのか期待したいですね!



