どうなさいましたか
酷くご乱心ではありませんか

御主人様
相手を否定しないことは
良いことだと思いますよ

私になにか仰ってください
私は御主人様を否定しません


彼女は
否定されることを恐れ
肯定されることも恐れました

その結果
彼女は盲目になりました

彼女は1人で
生きているつもりなのです

私は
彼女のことだけは
否定しますよ

彼女は
否定されなければ
ならないのですよ





お疲れ様です どうでしたか
人の死を間近に感じることは

ですが
あまり興味がないみたいですね

分かりますよ それぐらい

彼女もきっと同じだと思いますよ

御主人様
あなたに 彼女を
理解できるはずがないのです

御主人様は助けたい
彼女はそれを望んでいない

彼女は壊れてしまったのです
彼女は誰も見ません

それは私に対しても
同じなのですよ





大丈夫ですか
いえ 気分がよろしくないみたいで


ここは大丈夫ですよ
誰もいらっしゃいませんから

御主人様 これで分かりましたか

彼女には居場所がないのですよ
だからここには帰って来ない
自分が
周りから良く見られてないくらい
分かりきっているのですよ

彼女は求めないし
彼女は接したがらない

御主人様が何をしても
無駄なのですよ

私も何もできません
彼女も何もしません

時が解決してくれるのを待つのです

大丈夫です
大丈夫ですよ

いつか来るのです
彼女は次は自分だと言っています

さぁ もうよろしいでしょう
催事の途中で抜け出しては
他の人に顔が立ちませんよ





ふふ どうされましたか
彼女にお会いされましたか

彼女は人の死を
簡単に捉えているんですよ

驚きましたか
彼女は知らないのです
分からないのです

書物を用いた尊さも
目の前に故人がいようとも
彼女は何一つ悲しまれない

それで彼女は満足なのですよ





お忙しいようですね
分かっていますよ

誰か
お亡くなりに
なられたのでしょう


不謹慎ではありますが

御主人様は
しっかりと
悲しまれていますか

いえ 悲しまなくても
よろしいのですよ

御主人様は
いつも通りに
していればいいのです

何を言われても
全て無いことにしていれば
良いのですよ


そこで
悲しむ必要なんてないのですよ