「守る学級経営」とは,学級が不安定な状態から,崩れなれないようにしつつ少しでも安定させるための手段
「攻めるっ学級経営」とは,ある程度安定している状態から,さらにその状態を高める手段
青と赤の表紙から,私の大好きなアベンジャーズが想起されました。
アベンジャーズの青といえば,キャプテン・アメリカ。メイン武器は縦で,超身体能力で世界や人々を守ることを第一に戦うヒーローです。諜報力はなく,攻撃力には欠けています。
赤いといえば,アイアンマン。新しい発明をしたり,全身に兵器が組み込まれたアーマーを使ったりして,敵を攻めることを第一に戦うヒーローです。時に町や仲間にも被害を与えてしまうことがあります。
私はキャプテン・アメリカがいちばん好きです。私の理想の教師像は,「子どもたちの安全と安心を守り,心を鼓舞させる教師になること」です。どちらかというと,「守る」ニュアンスが強いと思います。だから,キャプテン・アメリカに憧れを持ったのでしょうか。
昔から人とのかかわりでも,輪を大事にし,受容共感の姿勢が強いですが,踏み込んで相手の力をより引き出すようなことは苦手でした。本を読んでいても,守る学級経営の手段のほうが今できていることや納得できることが多く,攻める学級経営のほうは足りないな,苦手だなと思うことが多かったです。
ある程度安定した学級づくりが,少しずつできるようになってきました。しかし,そのままでは停滞してしまうし,成長も少ないです。そのため,攻める部分をもっと増やしていかなくてはいけないと思いました。
ただし,自分の強みとなる「守る」を無理に変える必要はないと思います。「守る」をベースに「攻めるときは攻める」というのがベストな指導スタイルなのかもしれません。新しいことに挑戦したり,学び続けたり,教師として攻めていく姿勢は持ち続けていきます。
指導のスキルというよりは,指導の在り方をふり返るきっかけになる良い本でした。
そう考えると,片手にハンマー,片手に盾を持った,最後のキャプテン・アメリカが最強なのではないでしょうか・・・。