昨日がピアノ発表会で、ソロピアノとサックスで1曲ずつ。今日が自主開催イベントで伴奏2曲弾いたので、2日間で4曲を発表したのだが、ここ数年間では、もっとたくさんの曲数を同時進行で練習したことはあるから、今回が特別たいへんだったわけじゃないんだけど、いや~やっちまった、人生初の本番クラッシュ。

事件は昨日のソロピアノで発生。曲はカプースチン作曲、8つのコンサートエチュードの3番「トッカティーナ」。いつものように乗り物に例えるなら今回は…。出発後まもなくアンコントローラブル、立て直そうとするも大激突から大破。破片を拾い集めてガムテープで貼り合わせたら、なぜか再びエンジンがかかった、みたいな感じ(笑)。

前回のバッハも途中で何回も止まったんだけど、すぐに 続きから再開したんだよな。今回は完全に現在位置を見失って、再開ポイントがつかめず、何とか再始動したのは8小節くらい飛ばした先でした。つまり「暗譜が飛ぶ」という現象だ。さあ反省スタートだ!(笑)

 

まあ原因はハッキリしてます。練習不足なのかというと、そこはちょっと違ってて、練習の量で言ったら不足ではないと思います。じゃあ何がいけないのかというと、練習の中味が良くないのを解っていながら、改善しないまま本番を乗り切ろうとしたことだ。

 

実は何回も前の発表会から、練習の質については指摘を受けていました。具体的には、私の練習方法は①通し中心で部分練習がちょこっと ②先に暗譜するので譜面を余り読まない

これで繰り返し痛い目に遭ってれば、本気で改善を目指すはずなんだけど、悪いことに何回か痛い目に遭う間に、たま~に上手くいっちゃうことがあるんだよな。それが悪い意味での成功体験として脳に刻まれるから、次も神風が吹くだろうみたいな、楽観的な気持ちに繋がるようだ。

たまたま上手く弾けちゃった例として、同じカプースチンエチュードの1番プレリュードの時があげられる。頭の1小節目の音を忘れちゃうという恐怖体験で、私の暗譜の危険性は十分に解っていたけど、この時は勢いで最後まで止まらずに弾き終えたんだよな。あと「別れの曲」も奇跡的に上手く弾き終えた。これらは冷静に考えると、絶対に「たまたま上手くいっただけ」のケースなのに、いざキツい練習に切り換えようとした時に、「俺は今までのスタイルで上手く弾けたことがあるんだ」という悪魔の囁きによって、楽しい通し練習ばっかりを続けてしまうわけだ。

よく「失敗から学べ」っていうけど、たまにマグレの成功が挟まると、人間てそこだけ覚えてるみたいだからダメなんだよな。成功体験が全部吹き飛ぶくらい、コテンパンにやられた方が目が覚めるから、昨日の大破は神様からのご褒美と捉えよう(笑)。

 

それにしても、我ながらよくこんな長期間にわたって効率の悪い練習を続けたもんだ(汗)。トッカティーナは半年前には暗譜できていて、あとは速度を上げるだけ~みたいな感じで、毎日必ず何回か弾いてきたから、練習期間が足りなかったわけでは全然無い。要するに苦手な箇所を放置したまま半年間が過ぎちゃったってことなので、流石に今回は本気で反省しました(笑)。次の発表会は6月中旬に決まったそうですが、カプースチンの借りはカプースチンで返すしかないと思うので(笑)、次回こそは楽しみにしていてください!

 

【本日の手口】

村田製作所3063円 300株売り

塩漬けからまた1つ脱出。やれやれ(笑)