ウンコが家出をして4日がすぎていた。
今日は久しぶりにご主人様を見かけた。
「すいません。ウチの猫、見ませんでしたか?
黄色くてトラ模様がついていて小さくてかわいい猫なんです!!」
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「ご主人様、私がいなくなったこと心配してるのね。
そんなに心配だったら、普段から私に優しくしてくれればよかったのに…。
私、これからは一人で生きていくって決めたの。
だからバイバイ、ご主人様。
・・・でも、私は白いのに、どうして黄色の猫を探しているのかしら?」
しばらくすると、ご主人様は路地裏で寂しそうにうずくまっている猫を抱きかかえた。
「探したよ、ぷさこちゃん。寂しくなかったかい?
もう一人で出歩いちゃだめだよ。
今日の夕食はぷさこちゃんの好きな高級猫缶だよ。」
「・・・
・・・一人で、
・・・一人で生きていくって決めたけど
・・・、
この込み上げてくる、やり場のない怒りは何!!!?」
後でクロちゃんに聞いた話では、私が家出したその日の内にご主人様はあの猫を拾ってきたそうだ。(<早っ!!)
しかも私とは比べ物にならないほど溺愛しているらしい。