凪良ゆうさんに関する対談やインタビュー、座談会等が一冊にまとめられており、作家としての立ち位置や考え方、これまでをよく知ることができました。
対談のお相手は、ミュージシャンの橋本絵莉子さん、ミステリー作家の芦沢央さん、漫画家のヤマシタトモコさん、作風が似ていると言われている町田そのこさん、BL作家の先輩である榎田尤利さん、ご自身が大のファンである今は亡き最愛の作家の山本文緒さんで、対談を通じて、元ではなく現BL作家である凪良ゆうさんのスタンスがよく分かりました。
各出版社の担当編集者5人による座談会では、担当者しか知り得ない凪良ゆうさんの魅力や素顔、裏話を聞くことができました。
ロングインタビューでは、デビューから現在までの全著作が紹介されており、講談社編集者とのインタビューを通じて振り返ることができました。
ほかにも、浅野いにおさんの「滅びの前のシャングリラ」のコミック(ワンシーン)も収録されていました。
表題となっているラストの短編小説「ニューワールド」は、「滅びの前のシャングリラ」のスピンオフでした。
次に書かれる作品のヒントも記されており、凪良ゆうさんのファンにおすすめの一冊でした。