一年12か月(睦月から師走まで)の暦に沿って、季節を愛おしみ、季節を楽しむ暮らしと料理のライフスタイルが綴られ、旬の食を味わえる、さらっと読める歳時記のエッセイ。
りんごケーキ、コーヒーゼリー、バナナアイスクリーム、雑穀スープ、芋煮、山椒鍋、味噌、昆布じめ、らっきょう、梅干し、石けんなど、手作り品の数々。
「足し算の料理より、引き算の料理の方が、遥かに心身に染みる」
手間をかけ、入念に作り込まれた料理は確かに美味しいのですが、素材本来の味を生かした料理も美味しさが引き立てられていて、体にも心の健康にもよさそうでだと思います。
後半は旬の山菜とキノコを味わう旅のエッセイで、山形県にある出羽屋さんの絶品の山菜料理について記されていました。
伊勢神宮の「ふくすけ」の「めかぶうどん」や、出羽屋さんの山菜料理、さわやかな香りの山椒鍋など、食べてみたくなりました。