たまにいつもとは違う変わったものやスパイスの効いた刺激の強いものを食べたくなる心理が働くように、桐野夏生さんや湊かなえさんといった、ドロドロとした沼にハマっていくような小説を読みたくなります。
今回は真梨幸子さん。
イヤミスと分かっていても、新刊が発売されるとついつい読んでしまいます。
会話文が中心でのストーリー展開なので読みやすく、読み始めると次の展開が気になってページをめくる手が止まらなくなります。
オカルトっぽいミステリー小説で、後半は下ネタのイヤミス小説でした。
端的に言ってしまえば、「奇想天外」「支離滅裂」「荒唐無稽」なお話。
次々に飛び出す怪しげなキーワード。
並行世界へジャンプ
元いた世界線へジャンプ
記憶障害
意識がジャンプして記憶が飛ぶ
洗脳
精子提供
薬物中毒
マジックマッシュルーム
LSD
ドラッグで別世界にトリップ
実は「胡蝶の夢」で、実世界だと思っているこの世はシミュレーション?
夢か、はたまた幻か?
予知夢を見て預言をし、それが全て見事に的中する預言者の秋本友里子。
予知能力は本物か?
小金井市で15人が遺体で発見されたのは、集団自殺?それとも殺人事件?
常軌を逸した行動の数々、
ドロドロの人間関係。
そんな世界を味わってみたい方向けの本でした。