身近な渡り鳥であるツバメの立場になって、ツバメからの視点でツバメの生き方や生活などについて書かれた本。
ツバメがどういう風に世界を見て、感じ取っているか、同種や他種の生物とはどのように関わっているか、視覚システム、食べ物の出稿や生活習慣、社会生活などツバメの主観的な世界を科学的に解明されていました。
専門書ですが、読みやすかったです。
ツバメの平均寿命が1年半と知り、ビックリしました。渡り鳥として、日本と台湾、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナムといった南の国々を、越冬のため何度も往復しているものだと思っていましたが、平均すると1往復だったとは。
だとすると、「しあわせの王子」に登場するツバメは、実は自分の余命が分かっていたのかもしれない、そうなるとだいぶ意味合いが変わってくる、と、ならぬ大人の発想をつい、してしまいました。
ツバメの集団構造、社会性、渡り、美しさ、視覚、高度な飛翔能力、他種との関係、配偶者との関係など、人間の世界とツバメの世界の共通点と相違点がとてもよく分かり、ホント、面白かったです。
ただし、筆者の長谷川さんは、私より20歳年下なので、世代の違いからか喩えで出てくるアニメや漫画、ゲーム、映画の登場人物が、私自身知らないものばかりでしたので、今一つピンとこなかったことを、付け加えておきます。
