しばらくして、彼は一人の弁護士さんと会い相談をしました。
弁護士さんの見解では自力返済は極めて難しいとのことで弁護士さんにお任せることとなり、
地元の弁護士さんだったので行き来も思うようにできず電話と郵便でのやり取りをしばらく続けた。
書類関係を彼はワタシに見せる事を拒んだので、あまり詳しい事は知らないまま…
手続きは進んでいったようでした。
「もう 弁護士さんが手続きしたから、終わってないけど電話もかけてこないと思うから。」
彼が安心するようにワタシに言いました。
その頃彼の書類がだしっぱなしで、ひっかかって崩してしまい起きなおそうとした時、
書類の一部が見えてしまい…そこは人間ですもの…見えた部分だけ読んでしまいました。
『同棲中の婚約者はノイローゼになってしまい仕事につくことは不可能。』
正式には婚約はしていなかったけれど、口約束で「結婚しようか」という話はでていたので
婚約者といわれても嘘ではないのですが…。
なんでワタシの事まで書いているの??
しかも、ノイローゼって…そうかワタシはノイローゼで最近おかしかったのか…。
自分でも正直わかっていました。
前の自分と今の自分は全然違う人間になってしまったことを。
他人の目がなんだ?不幸?笑ってしまえ!
そんな自分がいまでは、他人の目を気にしてこの状況を笑うなんてこともできず、
怒ったり、泣いたり、感情がセーブできないでいるのですから…。
調子のいい時に 久々にあった友達の一人に最近の自分の話をしたら、
「ばっかじゃねー?『すげ!あたしいま、やばくね?』とか思っても、あんたが悩む事じゃないじゃん」
そういわれた事もありました。
あぁ 前は考え方似てて居心地のいい友達だったのが、いまでは全然タイプが違ってしまった自分を
自覚した一瞬でした。
そして、彼が弁護士さんとまだやり取りをしていた時期、ワタシは一人の友人を失いました。
沈み込んだり、回復したりを続けていましたが、気分がよくもわるくもない日にそれは突然でした。
こういう状態になる前によく遊んでいた友人からメールが突然届いたのです。
彼女はワタシがいまこういう状態であることも、メールや電話の音が怖いということも…了承済みでした。
なのにメールを送ってくるという事は…なんだろうっと携帯を開くと。
『ちょっといつまでそうしてる気ですか。借りたものを返さないのは本当に非常識ですよ!!
早く返してください。もう待てません。私もいまいろいろと大変なんで3日以内に返してください!!』
こんな感じのメールの内容だったのです。
ワタシがメールも電話も怖いと話したとき「!」マークさえ、ついているのをみると
急に恐怖感に襲われるとも伝えていました。
そして、いつもこんな話し方も書き方もしない友人だったのでなおさら
「えっ?!…」っと思わずにいられませんでした。
しかも「借りたものを返さないのは本当に非常識ですよ!!」
ワタシは覚えがないのです…。
『なにかワタシ借りてましたか?』と 恐る恐る返信してみました。
『はい?!忘れてるとか本当に人間として最低ですね。借りたものはちゃんと返してください。
前、5000円貸しましたのでちゃんと返してください。』
すぐにこの返信が返ってきました。
ワタシは確かに彼女から、給料前にお金が必要になり借りた事はあります。
でも、給料が入ってから返していたはずなのです…。
動揺とわけもわからない恐怖心で、ワタシの体は振るえ心臓はものすごい勢いで鳴っていたのを
いまも忘れることは出来ません。
そんななか、貸したものは忘れても、借りたものは絶対に返すというのが信条のワタシは
借りたものは日時と借りたものをメモをして、返したら何日に返したという事を手帳に記入する癖が
あったので、手帳を震えながら開き確認をしました。
やっぱり、半年前に返したと書いている…。
『ワタシの手帳に、○月○日に△△で返したと書いてるんだけど…。』
っとメールを送ってみる。
『は?返してもらってませんけど?私の手帳には返してもらったとか書いてないですし、
私も返してもらった記憶はありません。三日以内に返してもらえますか?』
このあと何度かやりとりをしましたが…返してもらっていないの繰り返しで…。
正直かなり精神的にこのメールのやり取りで、ワタシはまた精神不安定になりかけていました。
体の震えもとまらず…とめることもできずに。
早くこのメールをやめなければ
自己防衛にも似た気持ちでした。
早くこのメールから開放されないと…また外へでるのも怖くなってしまう。
せっかく 外へ一人ででかけられる日が多くなってきたのに。
『手帳にも書いてるし、払った記憶もあるけれど…払った方がよさそうですね?』
『当然です。今からじゃ取りに行くのでどこで会いますか?それとも家まで取りに行きましょうか?』
ぞくっと悪寒が走ったような気がしました。
もう、ワタシの中で彼女は友人ではなく…敵のように思ってしまっていまいた。
怖い、怖い、怖い。
この人に会いたくない…怖い。
『いまは誰にも会える状態じゃないので家に来られても会えません。』
ワタシのここ1年ほどの状態を知っている彼女ならわかってくれるかもしれないっと
救いをかけてメールを送りました。
『なにも会わなくても、ドア叩くので少し開けてそこから渡してくれればいいじゃないですか?
それとも銀行から振込みでもしてくれます?』
そんなメールが届き…。
彼女がワタシの知っている彼女とはまるで別人のように思えました。
やっぱり怖い…。
ワタシの知っている彼女は、優しくて、ワタシがまいっていると「だいじょうぶだよ。」「ちょっとやすもう」
そんな言葉をかけてくれる人でした。
豹変?ぶりにさらに体も心も…ガクガクと震え いつの間にか泣きながらメールを送っていました。
何度かこのメールのあと銀行から振り込むことにしてメールを終える事になります。
翌日、彼にお願いをして振り込みをしてもらいました。
次の日彼女からメールが届き。
携帯の画面に彼女からのメールだと表示されているのをみて…また体が震えだした。
そして、この頃の彼とワタシが約束した、症状が悪化しないための約束。
我慢しない、無理はしない、頑張らない、嫌な事はしない、嫌な事は避ける。
彼女のメールの最後には、またメールするっと書いてあり…
もう、彼女からのメールが怖くて仕方がないワタシは
もう メールしないでっと意を決して送ってみました。
いまワタシは、あなたにも以前話したように、人に会ったり電話の音やチャイムの音が
ものすごく怖い状態がまだつづいているので、送らないでほしい。
そして 今回のメールであなたのことも怖いと思うようになってしまった事。
このままだと また死にたいと衝動を起こしていた頃に戻ってしまう事。
だから そっとしておいてほしいとメールを送ってしまった。
彼女からの返信は、
簡単に死ぬとか言わないでください。脅しですか?死ぬとか言われても困ります。
私が嫌ならもうメールしません。
このメールの後、彼女とは2年連絡を取っていません。
いま思えば、自分の事で精一杯だった事を悔やみます…。
でも、残念ながら…いま、だいぶ落ち着いてきたワタシですが、
こうやって彼女の事を思い出して書いているだけで、動悸が激しくなってきて
震えそうになるのを我慢するのが精一杯なのです。
今日はここで…。
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