高気密高断熱だけでは快適な環境は作れません。
もちろん低気密低断熱でも快適な環境は作れません。
“バランスが大事なのです”
しっかりとした断熱性能を確保し、部材の隙間を極力無くしたのに寒い・・・
それは窓から冷気が入ってきてしまっているからです。
前回でも書きましたが“窓”が最も重要なポイントなのです。
ではどんな窓が良いのか?!
①:熱伝導率の低い素材で出来ている
②:断熱効果の高いガラスを使っている
③:気密性の高い窓の構造になっている
・・・・この3点がポイントです。
まず①についてです。
一昔前(今でもありますが)の素材はアルミニウムです。
アルミニウムといえば“缶ビール”ですね。
缶ビールは冷蔵庫に入れておくとキンキンに冷えます。
これは熱伝導率が高いから起こる現象です。これは皆さんも知ってますよね。
だからアルミサッシは真冬になるとキンキンに冷えて室内側に結露が発生します。
この結露は人間に様々な悪影響を及ぼします。
シミ、汚れ、カビ・・・手入れがいらなくて便利なのですがメリットはそれくらいです。
つまり窓の素材には向いていません。
では、手入れがいらなくて熱伝導率の低い素材は・・・
“樹脂”です。つまりプラスティックですね。
これはアルミニウムの弱点を克服し、日本人の気質に合ってる素材として注目されました。
結露もしにくく、手入れもいらない・・・・。
最高の素材じゃないか!!ということで爆発的に普及していきました。
しかしこんなデメリットがあります。
“耐久性が低い”
そんなはずはないだろう!!
と叫んでいるあなた。事実は認めましょう。
樹脂は添加剤の調整で耐久性を上げることができます。
窓は外に付いています。雨、風、雪、紫外線、赤外線など過酷な環境下に置かれています。
よって添加剤の配合は高耐久仕様になっていることも事実ですが、もって30年でしょう。
メーカーのHPには40年と書いてあるようですが、地球環境が変化している昨今では無理でしょう。
某大手メーカーの樹脂サッシには現場に搬入される梱包に注意書きのラベルが張られています。このラベルにには衝撃的なことが記載されているのです。
*この製品は日向を避け室内で保管してください
*衝撃に弱いので扱いは十分注意して行ってください。
“嘘つくな!!”と思っているあなた。次回写真を載せますね。
そしてもうひとつ、凄い素材があります。
“木”です。
木は熱伝導率については凄いのです。
高級フライパンのハンドルは“木”ですね。
お味噌汁のお椀は“木”ですね。
つまり熱いものを触るときに木が使われるのは、熱伝導率がとても低いからなのです。
冷たいものについても有効なのはご存知の通りです。
しかし木にもデメリットがあります。
*水に弱い
*高価である
木は腐るというイメージがあります。
しかし良く調べるとそれはコントロールできるという事が分かってきます。
つまり腐るメカニズムを知ることで予防できるという事なのです。
腐るメカニズムはこちらを参考に・・・。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%90%E8%85%90%E6%9C%BD%E8%8F%8C
このように木材腐朽菌の繁殖条件をコントロールすれば、木はかなり永く持つという事がわかります。
たしかに京都や奈良の寺社仏閣は1000年とか持ってます。
盆地の京都は湿度も高く、裏手に回ればコケだらけなのは見た事あると思います。
木には含水率を15%くらいまで減らしてしまえば元の含水率には戻らないという性質があります。しっかり乾燥させて、水はけのよい環境を作れば木は耐久性が高い素材という事を平安時代の日本人は知っていたのです。
含水率20%の根拠はJAS(日本農林規格)の基準でも定められています。
http://www.zenmoku.jp/seizai/kouzou_jas_new.html
つまり含水率20%を超えないようにすれば腐らない。
昔の日本家屋は木製サッシを使っていましたね。
太平洋戦争で負けた日本はGHQから大量のアルミニウムを買わされました。
それの使い道の一部がアルミサッシになったと言われております。
日本人は木が好きです。
本当は木に囲まれていたいのです。(一部の人を除く)
木には癒しの効果もあります。
フィトンチットという成分がリラックス効果を生みます。
だいぶ長くなりましたが、まとめますと・・・
“木製サッシが最適である”
となります。
次回はガラスについて書きたいと思います。