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テミンのMAR
僕はなぜか高いところが怖くない。あまり怖がらないタイプなのだ。
子供のころは本当にやんちゃな子だった。
町に上らなかった木がない。世が遊び場のちびっ子だった。
今になって話すのは少し恥ずかしいが、人の家のベルを鳴らしてから逃げるのも何回かやったし、パイプに乗って上ること、マンションの地下で隠れん坊も良くやった。マンションは地上は別々でも、地下は全部繋がっている。それメチャ不思議じゃありません?
はは、幼い僕の目にはそれがすごく不思議だった。
隠れん坊の結末はいつも、警備員のおじさんとの追激戦でおしまい!!
それでも凹まない僕たちは、町で有名なやんちゃ坊主たちだった。
警備員のおじさん!遅くなりましたが、ごめんなさい!
あ、そういえばある運動会の日、ランナーになった時、折れた腕も気にせずに、精一杯走って一位を取ったこともあった。本当にやんちゃな子だったようだ。
不思議でありながら面白いのは、自分ももう20才になり大人になると考えると、一方では得意な気分になりながら、相変わらず、自分自身にあんなやんちゃな面が残っていることをたびたび感じるという事実。
人たちがビックリした顔で「テミン!」と呼ぶ時、僕が高いところで一本橋を渡っていたり、水泳もできないくせに海に飛び込んでる自分を自覚する。
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あ、広いところが好きなのは、僕の本性なのか考えてみたら、子供のころパイロットを夢見たこともあった。
パイロットになり、地球の上を飛んでる夢。
実は水泳もできないのに海に飛んだのは、今度の旅で起きた一番大きい事件だった。
はい、そうです!僕は水泳をバルセロナで習いました!
ひひ^^、水泳をちゃんと習ったこともないのに、やはり海に入るのがおかしいくらい怖くなかった。
誰か聞いたら、都市は見たこともない、山の奥で生まれ育った少年だと誤解しそうだな!
あ、僕のまた独特な性格は、物欲(?)がないこと。
何かをなくすことが余りにも頻繁に起きて、全部記憶するのも難しいし、別に気にもしない。必ず必要な物はまた買って、なかったらないまま暮らす。
それで何かを忘れたとしても、激しく自責することもないし、長く惜しんだ記憶もない。
こんな僕に唯一に、今まで惜しんでるのはアイポット。
何年か前に買ったアイポットに、何日も悩んで、選んで、作ったマイリスト。千曲を超える曲を入れたのにそれを無くした。
今、考えても凄く惜しい。
アイポットが惜しいというより、その中に入れた僕だけの音楽が惜しい。今まであれだけ多いものを忘れたのに、今、一番後悔するのは、そう考えてみると手で握られないものだ。
本当に大切なのは見えないというが、本当にそうなのかな?
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頭の中にいっぱいあるバルセロナ近郊のシッチェスの海辺での時間もそうだった。
バルセロナより、一層のんびりだったその海での時間はその日の太陽のようにキラキラした。
靴を脱いで海に入る間の悩みは一寸。
海に飛び込み遊ぶ間、服が濡れるのも知らなかったその時間、僕たちはタイムマシンに乗って子供のころに戻っていた。
お互いに水に溺れさせたり、砂で砂城を作ったり、砂場に名前も書いた。
手で握ることのできない、輝いていたその時間を、長く記憶しそうだ。
でも、率直に言うと僕にも怖いことはある。
何の予測もできない、目にも見えない余りにも新しいことに挑戦する時がそうであって、もう一つは虫。
僕は世界で虫が二番目に怖い!
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続く、たぶん???