>オリジナルフルアルバム…?

>タイトル:NOEL BAROQUE

>アーティスト:フランス少年少女合唱団 & Sofi Jeannin

>リリース日:2016年 10月 13日

>記事作成日:2023年 12月 24日






聴きました!


クリスマスなので、クリスマスの作品を聴くぞ!という事で。

今回は、フランスの作品。たまたま偶然見つけた作品なので、何の情報もない(笑)。曲タイトルもフランス語表記なので全然理解出来ないし、まぁタイトルにノエル(=フランス語で「クリスマス」だそうな)とあるのでクリスマスのアルバムなんだろうなぁという事がわかる程度。

でも、結果的には、なかなか良かったですよ。


以下、情報がなさ過ぎるので、クレジット等の情報は割愛(というかよく分からん 笑)。




『Les bourgeois de Chatres』

快活な曲。マーチ風のスネアに、軽快なストリングスに、無垢な歌声。クリスマスっぽいか?と問われると日本のソレのイメージとは異なる気もするけど、なんかとてもピュアなものに触れている気がして背筋が伸びる。


『lesous Phatonnia』

不思議な曲だなぁ…オケの感じには、東アジアのテイストを感じる。アニメ『蟲師』のBGMになりそうな。一方で、ボーカルのメロディラインにはなんか中東の匂いを感じるんですよね。そして、合唱団の歌声には西洋文化のそれそのものを感じる。色んな国とか地域とかの匂いがする曲。なんかクセになる。


『Noel poitevin “Au saint Nau”』

これも、なんか、“異国”っぽくはあるけど具体的なココ!というのが出てこないような、不思議な雰囲気。やはり東洋的な匂いがするのは、シタールっぽい音が鳴ってるからなんだろうな。


『Or nous dites Marie』

今度の曲のオケは、フォルクローレ的な…南米の山岳地帯がイメージ出来そうな。『コンドルは飛んでいく』的な。合唱部分は、見事に西洋の教会音楽感で統一されてますが。二つの文化が組み合わさった感じで、でも違和感がないのが面白い。


『Quand Dieu naquit a Noel』

これはまた、アラビアンな音色で…これは何の楽器なんだろうなぁ。シタールじゃないんだろうけどシタールっぽい。

ここまで、比較的厳粛で荘厳な雰囲気の曲が多かったけど、この曲は可愛らしさとあどけなさみたいなものがある。子どもが外で遊んでるのを眺めるような曲。


『C'est une fille muette』

あどけなさの残る声が表現する、哀愁。メロディが、まるで演歌のように哀愁いっぱいなんだけど、声は可愛らしいんですよねぇ。不思議な曲です。


ここからは、組曲って事なんですかね。『Concerto Grosso No.8 in G Minor, Op.6 “Fatto per la Notte di Natale”』というタイトルの、ⅠからⅥまで。インスト曲シリーズ。

『Ⅰ. Vivace - Grave』

フルートなのかな、凛とした音が印象的。色んな音が重なって、ともするとカオスになりかねない雰囲気なんだけれども、結果的には“整頓”されていて聴きやすい。

『Ⅱ. Allegro』

前曲『Ⅰ.』よりもテンポ良く。でもメジャーというよりはマイナー感の強い曲調。マイナー感は強いけどどこかおかしみもあって…楽しく聴くべきか感情的に聴くべきか、翻弄される(笑)。

“G Minor”って、Gmの事なのか?

『Ⅲ. Adagio - Allegro - Adagio』

確かに、アダージョのアレグロのアダージョだ…アホみたいな感想(笑)。

割と気楽にというか、柔らかい気持ちで聴ける曲。ユーモラスな感じが強い。

『Ⅳ. Vivace』

こちらは感傷的に。感傷的、かつエモーショナル。ビバーチェ、分かるような分からないような感じだったので改めて検索したら、“元気に、活き活きと。速く。やや速く。快活に”なのだそうな。確かにやや速いけど、ぼくが受けた印象としては、どちらかというと“元気に”よりは“感傷的”のほうが強かった。

『Ⅴ. Allegro』

ぼく的には、こっちのほうがビバーチェてるけどなぁ(笑)。

朗らかな曲という印象。

『Ⅵ. Largo. Pastorale ad Libitum』

柔らかで、朗らかで、清廉なイメージの曲。端々に、瞬間的に感傷を誘うような旋律が紛れ込んでいて、そこが良いアクセント。


『A la venue de noel』

再び、合唱曲へ。

速めのテンポで、小気味よく展開。一方で、メロディラインは結構起伏に富んでいて、聴き応えがある。軽快なテンポと聴き応えのあるメロディとの対比が面白い。


『Si c'est pour oster la vie』

音もメロディラインも、どちらも割とストレートにキャッチー。歌うようなバイオリン(かな?)と、まさしく「天使のような」歌声との相性が抜群。


『Une jeune puccelle』

無伴奏の曲。聖歌とかなのかな、何となくそんな印象を受ける。

凛とした中に、しなやかでたおやかな雰囲気も感じる。背筋が伸びるような曲だけど、決して“圧”は強くない。心が落ち着いていく曲。


『Noel bressan “Nos alins raconte I'histoaire” sur I'air des pelerins de Saint-Jacques』

イントロから終わりまで、重厚感のある曲。儚げであり、どこか寂しげにも聴こえる。タイトルにも“Noel”とあるくらいだし…歌詞を理解すればおそらくそういう事じゃないんだろうなぁとは思うけど、アレンジと歌声から受ける印象としてはそんな感じ。


『Noel suisse “Il est un petit ange”』

パーカッションの音も入って、割と男性的で力強いオケ。歌声も、跳ねるリズムで力強く歌っている。一方で、全体的な雰囲気としてはどことなくユーモラスというか、ファニーというか…自分でもなぜそう感じるのかよく分からないんだけど。


『Simphonie』

なんというか…素敵なシンフォニー(笑)。割と厳かだったり緊張感のある曲が多かった本作なので、この曲の朗らかさは新鮮。

一方で、朗らかではありつつチープではない。聴き応えは充分。


『Joseph est bien marie』

ラストは、オケが印象的な歌モノ。このシタールみたいな楽器って、結局何なんだろう。あの、ツマミが鬼のようにある電子パイプオルガンが、設定次第でこういう音になるんだろうか。この音、好きだなぁ。この音というか、この音と合唱が重なってる感じが好き。




そんな、計19曲。


讃美歌とか聖歌とか、そういう感じの静謐で荘厳な雰囲気の曲で統一されたアルバム。一方で、合唱ありきの歌モノから、完全インスト曲から、オケも聴かせる歌モノ曲から…あらゆるタイプのアプローチがあって、かなりバラエティに富んでるなという印象もあった。結局、このアルバムは一体どういうコンセプトの作品なんだろうか(笑)。さっぱり分からんけど、その感じ自体が好きでした。あんまりクリスマスっぽい印象は受けなかったけど、そこも含めて。

綺麗な、とても綺麗で無垢な作品であった事だけは間違えようのない事実。






お気に入りは、

#01 『Les bourgeois de Chatres』

#02 『lesous Phatonnia』

#04 『Or nous dites Marie』

#06 『Concerto Grosso No.8 in G Minor, Op.6 “Fatto per la Notte di Natale”』

#15 『Une jeune puccelle』

#16 『Noel bressan “Nos alins raconte I'histoaire” sur I'air des pelerins de Saint-Jacques』






この作品が好きなら、

・『CHRISTMAS AT STEINWAY HALL』/SHIMON MULLIGAN

・『A Charlie Brown Christmas』/VINCE GUARALDI TRIO

・『

などもいかがでしょうか。






DLしてライブラリに追加!レベル(^∇^)



















ぼくの、もう1つのブログもご贔屓に!