>企画アルバム
>タイトル:レジェンダリー・クリスマス
>アーティスト:ジョン・レジェンド
>リリース日:2018年 11月 21日
>記事作成日:2023年 12月 22日
聴きました!
“クリスマスなのでクリスマスアルバムを聴くぞシリーズ2023”、その③。
もう、マジで洋楽聴かないので、この方のお名前を存じ上げませんでした。それどころか、ジョン・レジェンドと聴いて「(人名ではなく)ジョンレノンの作品のタイトルなんだろうな」とか思ってました(笑)。すいません。
ビング・クロスビーの『White Christmas』を聴きながら関連情報を検索する中で、出て来たお名前と作品。ジャケットも明らかにオマージュ感があるし、これは聴いてみなきゃ!と。
『What Christmas Means to Me(feat. Stevie Wonder)』
えー、このハーモニカ、スティーヴィーワンダーなの⁉︎ 確かにそれっぽい…というか、そうとしか聴こえない感じだけれども。
のっけから、心が跳ねる軽快なクリスマスソング。スティーヴィーワンダーのハーモニカのように、人懐っこいけどさらりとしてるのもいい。
『Bring Me Love』
軽快なギター。軽快なコーラス。軽快なリズム隊。そして、ゴキゲンなボーカル。とてもグルーヴィで、エネルギッシュ。でも、やっぱりさらりと聴ける。パーカッションも跳ねていて、なんかこう、体を動かしたくなってくる曲。
『This Christmas』
ブラスとストリングスが入った、贅沢な曲。ビッグバンド的。
ストリングスによるカウンターラインがとても印象的。そこだけ取り出して主旋律にしても、キャッチーなポップソングが出来るんじゃないかなってくらいに。
『My Favorite Things』
音を聴く前、なんかどっかで見た覚えのある曲タイトルだなぁと思ったけど、「そうだ、京都行こう」の曲でしたね。ぼくはあのCMシリーズの紅葉のヤツが好きで、だからこの曲には秋のイメージが強いんだけど…この方のバージョンは、全然雰囲気が違った。スウィンギンで、グルーヴィで、パッショナブル。クリスマスっぽいか?と問われると、それともまた違う気もするけど…いかにもアメリカ的な、華やかで賑やかなクリスマスにはよく似合いそうな気もする。
『Baby, It's Cold Outside(feat. Kelly Clarkson)』
男女デュエット。うん、“コラボ”とか“ツインボーカル”とか言うよりも、なんか“デュエット”って言いたくなるような、非常にムーディな仕上がり。
お二人とも、歌が上手い…ピッチの安定感が凄い。こんだけ上手く歌えたら、楽しくてしょーがないだろうな(笑)。
『Christmas iIn New Orleans』
これは、“ザ・クリスマスソング”って感じ。もう一言添えるなら、“ザ・欧米のクリスマスソング”。とても愉快で、賑やかで。聴いてるだけでウキウキしてくるわぁ。歌声が愉快で、リズム隊がそれ以上に愉快で、トランペットはそれ以上に愉快。
ニューオリンズは歴史的にも複雑な土地だと思うので、この曲の歌詞が手放しでウキウキして良いものなのかは分かんないんだけど(英語は全然なんです…)、音を聴く限り、ここにあるのは自由。自由で楽しいクリスマス。
『シルヴァー・ベルズ』
多分この曲、今回聴いてきた一連のクリスマスアルバムの全部に収録されてたんじゃないかな。凄く色んな解釈がされていて、にわかには同じ曲だと気付けないレベルなんだけれども…ぼくは、この方のバージョンが一番好きかもしれない。とにかく動的で、ファンキー。ブラックミュージックの匂いを強く感じました。こんな曲をBGMにしたら、オシャレなだけでなく洗練されたクリスマスになりそう。
『Have Yourself a Merry Little Christmas(feat. Esperanza Spalding)』
こちらも、女性ボーカリストさんをフィーチャーした曲。お二人の掛け合い…というか、演奏陣も含めた三者の掛け合いが面白いですね。落ち着いた音の中に、ジャム的な押し引きが感じられる気がして。
『No Place Like Home』
あったかい音で溢れてる本作ですが、その中でも特に音に温もりを感じる曲。まろみがあるというか。
日本で言うところのシティポップ感がある、シュッとしたアレンジ。スタジオミュージシャンにしか醸し出せないような、正確な音。キッチリと編み込まれた中での、ちょっとした遊び。非常にオトナな、ハイレベルな遊び。
『Merry Christmas Baby / Give Love on Christmas Day』
これは、ここまでの曲たちとはまたちょっと趣向の異なる曲。ミュージカル音楽のように、次々に展開する。えらくブルージーなスロウテンポから始まって、ロカビリーな展開を見せて、そこからはなんちゅーかキャバレーっぽいイメージになっていき、最終的には80年代くらいのポップチューン感を醸し出しながら終わるという。
『Christmas Time Is Here』
これまたムーディな。メロディラインも、ボーカルも、全部が甘い。とろりととろけるような雰囲気。ちょっとお酒も入るような、大人のクリスマスタイムに聴くのがよろしいでしょうな。
『By Christmas Eve』
このアルバムは、クリスマスのスタンダード曲をカバーしたものとご自身のオリジナル曲とが両方あるそうで。ぼくはどの曲がどっちなのかなんてほぼ分かりませんが…少なくともこの曲はオリジナルなんじゃないかなぁと思います。メロディの凝り具合にしても、譜割りにしても、凄く今風の感じがする。
すごくロマンチックでドラマチックな、バラード…歌詞の意味は分からんけど(笑)。
『Purple Snowflakes』
これはちょっと…日本の歌謡曲的な匂いを感じるオケ。楽器の名前が分かんないんだけど、歌謡曲のオケでよく聴くような音がいっぱい(笑)。ストリングスの充て方にも歌謡曲を感じる。
なんか、凄く、“懐かしの映像、大放出”的な番組で出てきそうな曲(もちろん出てくる事はない)。
『The Christmas Song(Chestnuts Roasting On An Open Fire)』
これはあれだ、“ザ・クリスマスソング”だ(笑)。芳醇なピアノに、スロウでメロウなストリングスに、洒脱なピアノに、甘い歌声。クリスマスという日のロマンチックな空気を、音で完全再現してる。
『Prease Come Home For Christmas』
鈴の音がシャンシャンと鳴り、ムーディなギターがとろりと鳴る。そして他の曲以上に甘い歌声。これもまた、クリスマスクリスマスしたクリスマスソング(笑)。
ギターの感じが好きだなぁ。
『Warp Me Up in Your Love』
雰囲気がガラリと変わり。「Love This Christmas」という歌詞が聴こえたので間違いなくクリスマスソングなんだとは思うけど(笑)…ちょっとシリアスな空気が。緊張感と言っていいのかは迷うところなんだけれども、手放しでわいわい出来る感じの雰囲気ではない。“グラマラス”ではあるけども。
いや、これはこれで好きですけどね。いいアクセント。
『Waiting for Christmas』
ピアノ一本の曲。編成としては最小限なんだけど、聴き応えは最大限のバラードでした。ボーカルもピアノも、繊細なのに同じくらい大胆でもある。とてもしなやかで、懐が深い感じがして、なんというか…酔いしれてしまう。
ぼくは、本作の中で、ピアニストとしてもボーカリストとしても、この方の凄さが一番よくわかる曲だと思います。
『Merry Merry Christmas』
ラストチューン。前曲から一転して、とにかく華やかで賑やかで愉快で軽快。ビッグバンドスタイルのオケなんだけど、この賑やかさはもはやチンドン屋的とすら言える。とにかく賑やかで、気さくで、楽しげで。仕事で落ち込んで帰っても、家でこれ流れてたら余裕で立ち直れる(笑)。
そんな、計18曲。
ここまで、カーペンターズにビング・クロスビーに、懐かしい系の作品を聴いてきましたが…このアルバムには、なんというか“現役感”があった…まだ5年くらい前の作品みたいなので、当然と言えば当然なんだけど。音質にしろアレンジにしろ、とにかく今風で(“今風”と言っても別にトラップのアレンジとかそういう事ではなくて(笑)、一曲の中に盛り込まれているアイデアの量が非常に多くて聴き手を飽きさせない仕上がりになっているという意味で。
ビング・クロスビーさんの作品は“スタンダード”って感じだけど、この作品は“21世紀の新しいスタンダード”って感じがした。
いよいよクリスマスが近付いてきたなぁ。
お気に入りは、
#02 『Bring Me Love』
#04 『My Favorite Things』
#06 『Christmas iIn New Orleans』
#07 『シルヴァー・ベルズ』
#12 『By Christmas Eve』
#17 『Waiting for Christmas』
#18 『Merry Merry Christmas』
この作品が好きなら、
・『 』/ビング・クロスビー
・『Santa Baby』/アシリア・キーズ
・『So Special Christmas』/MISIA
などもいかがでしょうか。
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