>EP盤
>タイトル:新呼吸
>アーティスト:GOOD ON THE REEL
>リリース日:2023年 11月 1日
>記事作成日:2023年 12月 18日
聴きました!
最初は5人だったと思うんだけど、以前にギターの方が脱退して、今年はドラムスの方が。本作からは3人。メンバーさんが減って、嬉しい訳はない。嬉しくはないんだけど、それでもバンドを続けてくれるのは嬉しい。
『球体』
エモーショナルではありつつ、クールさもあって。初期の、とにかくがむしゃらに暑苦しく(褒め言葉!)やる感じとは違う。
でも、やっぱり“ちゃんとGOOD ON THE REEL”だったので、まずはひと安心。
後半に向けて、徐々に熱を帯びていくアレンジが良いですね。
『群れる青』
サウンドが、どっしりしている。ドラムスの方が脱退したのに、この曲は結構ドラムス(というかリズム隊)に聴き応えがある。サブスクで聴いているのでサポートドラマーさんがどなたかなのか確認出来ない(ネットで軽く検索した程度だとヒットしなかった…)んだけど、Good feelingだと思います!
『自由形』
ちょっとポップなアップテンポナンバー。このバンドの曲は、どうしても悲壮感とか感傷みたいなものが前にくる事が多いけど、この曲は珍しく(?)さらりと聴ける。歌詞は、決して能天気でもなければ浅い言葉の羅列でもないんだけれども。ギターに爽やかさがあります。
『HOPE』
前曲のような曲を経てのこういう曲調、グッと来ますよね(笑)。その緩急に、胸が締め付けられる。
アコギの音色に、哀愁を感じる。そして、言葉数多めの譜割りが耳に心地良い。メロディアスなのにこってりしていて、二重においしい。
『星座づくり』
この曲が、本作の中でいちばん“新機軸”かと思います。例えばある時以降のBUMP OF CHICKENのように、キラキラ感がある。シンセの音もそうだし、ギターすらもキラキラしている。ドラムスの“フットワーク”の軽さも新鮮。
そんな中にあって相変わらず野太いベースが、とても良いですね。このベースがあるおかげで、ちゃんと“ロックバンドのロックチューン”になっている。
この、希望の光がある曲を〆に持ってくるあたりに、今のこのバンドの覚悟を感じます。恐れる事なく、新しさを取り入れていこうとする覚悟…考えすぎか?
そんな、計5曲。
率直な感想としては、「思ったよりも雰囲気が変わってなくて良かった」。もちろん、3人でのカタチを模索して、新しいチャレンジもしているんだとは思うんだけど、全体的な雰囲気としては「まさにGOOD ON THE REEL!」って感じ。ぼくにとって、それは喜ばしい事。
それでも、『星座づくり』のように明らかにチャレンジングな曲もあったりして、それはそれで良かったです。自由に、やっていって欲しい。
お気に入りは、
#02 『群れる青』
#04 『HOPE』
この作品が好きなら、
・『モラトリアムスパイラル』/Suck a Stew Dry
・『僕がCDを出したら』/KANA-BOON
・『PORTAL HEART』/LAMP IN TERREN
などもいかがでしょうか。
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