>シングル?

>タイトル:CURTAIN CALL

>アーティスト:haruka nakamura

>リリース日:2016年 12月 23日

>記事作成日:2023年 10月 26日






聴きました!


ガウディを特集したテレビ番組のテーマソングとして制作した曲なんだそうな。当時、アナログ盤としてリリースされて、それにCDというフォーマットも同梱されていて…そのCD部分のみを改めてリリースした様子。好きなアーティストの作品は物理で手元に置いておきたい派なので、ソッコー購入しました。


…にしても、これは“シングル”なのか“EP”なのか“アルバム”なのか。音楽なんてものはそんな事を気にせず楽しむのがベストなのでしょうが、ことこの感想を書くときだけは、ちょっと気になっちゃうんだ(笑)。“表題曲と、その別アレンジバージョンを数曲”という意味ではシングル、Apple Musicの表記は“EP”、聴き応えとしてはアルバムでした!




『CURTAIN CALL』

讃美歌のような、聖歌のような佇まい。清廉性を感じさせつつも、でも決して浮世離れしたような“異彩”は放っていない。通りかかった街の教会から聴こえてくる聖歌のように、あくまで生活の延長線上にあるような清らかさ。ガウディ(つまりサグラダファミリア)を扱った番組のテーマ曲との事で…あんなに浮世離れした壮大な建築物の関連作品に、「通りかかった教会から〜」的な事を言ったら失礼なのかもしれないけど(笑)。でもぼくにはそう聴こえたし、そういうイメージで聴くこの曲が凄く凄く凄く好き。

更には、そこにある種のノスタルジーみたいな要素も上乗せされて…行ったこともないヨーロッパの教会がある街に、“帰りたくなる”。不思議な感覚。


『CURTAIN CALL  guitar solo』

こちらは、曲の持つ“陽”の部分を強調したようなアレンジだと感じました。アコギが本来持つウッディな深みのある音、それがプレイによってより強調されていて、曲のメロディが持つ祈りのような静謐で真摯な雰囲気をより際立たせている。


『CURTAIN CALL  sonar mix』

これだけ、“別アレンジ”ではなくて“リミックス”という扱いなんですね。

オリジナルとはまたまったく異なる、デジタルなテイストを絡めたアレンジ。色んなところで色んな音がしていて、そういう意味でいちばん彩り豊かなアレンジと言えるかもしれません。


『CURTAIN CALL  piano solo』

その名の通り、ピアノソロ。オリジナルとはまた違う、清廉さ。シンプルな分、親しみやすい。親しみやすいんだけど、神々しい。豊かで、だけど儚いピアノの音色が、ポジティブな気持ちも、悲しいとか寂しいとか切ないとかそういう気持ちも、両方を刺激してくる。笑顔で涙を流すような、そんな気持ちになる。


『あくる日』

ボーナストラックという位置付け。ぼくが愛してやまない作品『スティルライフ』にも同じタイトルの曲が収録されていて、「おぉ、あの曲か」と思ったら全然違う(笑)。いや、違う…ん…ですよね…? この方の音楽は、普段ぼくが慣れ親しんでいるJ-POPとは価値観のレベルから異なるので、もしかしたらこれも“根っこは同じ曲”とかなのかもしれないけど。インスト曲で、メロディとアレンジが違うのなら、それは一般的には“違う曲”って解釈で良いんですよね…?(笑)。

いや、音以外のところであれこれ言っちゃいましたが、素敵な曲ですよ。それこそ『スティルライフ』のミュートピアノサウンドとは違い、凛とした力強さが特徴的な曲。音がシャープな分、ぐいと胸の内側に食い込んできて確かな存在感を残していく感覚を受けます。





お気に入りは、

#01 『CURTAIN CALL』

#02 『CURTAIN CALL  guitar solo』

#04 『CURTAIN CALL  piano solo』

#05 『あくる日』





この作品が好きなら、

・『In Moonlight』/小瀬村晶

・『Sing with me』/坂本美雨 with CANTUS

・『Neuma』/YankaNoi

などもいかがでしょうか。






CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/













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