>オリジナルフルアルバム
>タイトル:Neuma
>アーティスト:YankaNoi
>リリース日:2014年 9月 3日




聴きました!

アーティスト名はそのままヤンカノイとお読みするらしいです。
ボーカルの方を中心に結成された、素朴でオーガニックな匂いのするバンド。なんと、バンドメンバーにはトクマルシューゴさんも在籍しているらしいですよ!

前述のように、素朴な音が印象的な、すごく自然の匂いがする音楽です。少し民族音楽のような雰囲気も醸し出しつつ、でも「じゃあどこの国の民族音楽に近いの?」と問われると具体的には挙げられない…すごく懐かしいような、とても斬新なような、不思議な聴き心地の音楽。


#01、『ちぎれた 海』からスタート。そこはかとない切なさと、ボーカルの柔らかさと、演奏の無国籍感。なんとも言えない、だけどすごくインパクトの強い曲。
異国を旅するような気持ちになります。中東なのかなぁ、でも東欧っぽさもあるなぁ。

優しい質感は前曲を引き受けつつ、軽やかで可愛らしい曲調の『ヒバリ』。ほわぁ~っとした柔らかさ。ボーカル(女性です)の囁くようなスタイルも特徴的。

#03、『真夏の陽炎』。アコースティックの“味”が最大限に発揮されてる曲。全体的な印象としては決して派手ではないんだけど…ケチャップではなく白出汁といった感じの、繊細で奥行きのある楽曲。

#04、『光の中』。トランペットなのかな、ホーンのイントロが、どこかの国の国歌みたい。しかしボーカルとメロディラインは、引き続き繊細で味わい深い。
この曲に限らずだけど、寝るときに聴いたらすごく心が落ち着くかも。

#05、『ひこうき雲』。これまた、民族音楽みたいな味付け。今度は東南アジアってとこかな。ほんとに、世界を旅しているような作品。

#06、『凍原の裏』。タイトルの寒々しい感じとは異なり、おおらかさが際立った曲。どこかユーモラスな感じもあるアレンジも、かなりマッチしてます。

シンプルに、純朴に、可愛らしく、『そら』。森の中で聴いているような、マイナスイオン(死語?)が溢れ出してくる曲。森林浴、月光浴etc のお伴にしたい。

#08、『森の向こう』。少し武骨なベースラインと、それと相反するように伸びやかなブラス(トランペット?)がそれでも絶妙に絡み合う曲。トラックだけなら『もののけ姫』とかのBGMにもなりそう(笑)

タイトル曲、『ネウマ』。軽快、かつ伸びやか。ハッピーな気持ちになる一曲。
しかしこのアルバム、4拍子の曲が凄く少ないな。

#10、『対岸の君』。優しい肌触りはそのままに、マーチのように力強いドラム(ブラシスティック使ってるんですかね?)が特徴的な曲。

ラスト、『白い遠円』。ボーカルも他の楽器と並列に並んでいるような、調和の取れた穏やかな曲。ボーカルを含む全ての楽器が、主役でありバイプレイヤー。


そんな、計11曲。

もう、一目惚れ(一耳惚れ?)でした。心の緊張をじんわりほぐしてくれるような、そんな優しい作品。だけど、一曲一曲にキャラクターがあり、ドラマがあり、単に「オーガニックな」とも括れない、とても濃いアルバムでした。
下にお気に入り曲を挙げてはいますが、これはアルバムを通して楽しむべき!

今年聴いたアルバムの中でも、有数の“あたり”作品でした。ぜひ、多くの人に聴いてもらいたい!!!


 

お気に入りは、
#01 『ちぎれた 海』
#02 『ヒバリ』
#06 『凍原の裏』
#09 『ネウマ』




この作品が好きなら、
・『Strange Tomatoes』/ハミングキッチン
・『L』『R』/大橋トリオ
・『Organic』/MY LITTLE LOVER
などもいかがでしょうか。




CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/




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音楽雑記帳