>オリジナルフルアルバム

>タイトル:A revolution

>アーティスト:LOVE PSYCHEDELICO

>リリース日:2022年 9月 28日

>記事作成日:2022年 11月 30日






聴きました!


5年ぶりのアルバムだそうです。そうかぁ、5年も空いたのかぁ…と思いつつ、でもUniollaとかもやってますしね。




『A revolution』

タイトルチューンから。

ブレイク当時はヒリヒリするような緊張感さが特徴的だったこのユニットだけど、こんなにおおらかであったかい曲をやるように、そしてアルバムタイトルにするようになったんだなぁと。英詞部分が多いので意味は分からない部分もあるけど、少なくともサウンドとメロディは愛に溢れてる感じがする。


『It's not too late』

この感じ、好き。深みのあるアコースティックサウンドには、ウッディな温もりはありつつも決して手放しにハッピーな曲でもない。

センテンス毎に、メジャーとマイナーが交錯する感じ。緊張感が流れたと思ったら柔らかい空気になったり、ドキッとした次の瞬間になんか包まれる感覚を覚えたり。

やはりこのユニットは、白黒、濃淡、温冷、その他が、分かりやすいよりも重曹的で多面的でちょっと難解なくらいのほうが似合ってると思う。


『Swingin'』

小ざっぱりしとる。いや、ストリングスも入ってるし、ベースラインもかなり小洒落た事してるし、エレピもモダンに濡れている。凄く作り込まれた音ではあるんだけど、あくまでもさらりと聴ける感じ。BGMとしても流しておけるし、でもガッツリ聴こうと思えばその奥深さにのめり込む事も出来る。


『Hallelujah to you』

これもまた…サウンドが、タイト。凄くギュッとまとまっている感じがして、でも“小ぢんまり”ではないんだ。イメージでしかないけど、イギリス方面の老舗のライブハウスとかで聴きたい曲。うん、ぼくにとってはそんな曲。


『You're the reason』

ユーモラスというか、ちょっとコミカルな雰囲気のあるオケ。もちろんオシャレ、オシャレな事は前提なんだけど、その上でほんのりコミカルを感じる。


『It rains』

洒脱…イントロが物凄くオシャレ。ごく短いイントロなんだけれども、同じ旋律が随所で鳴っている。繊細で、都会的で、洗練されたドラマのような情感もある。

土に染み込む自然の雨というよりは、ビルの谷間で色とりどりの傘にポツリポツリと当たるような都会の雨の情景が浮かぶ曲(英詞主体なのでホントのところはよく分かりませんが 笑)。


『Radio song』

エッジの鋭いギターのカッティングが心地良い。ギターがこんなに“鋭角”な音を発してるのは、このユニットの作品にしては珍しいような。

ギターがメインのシンプルな編成だけど、ボーカルのメロディは引き続き凝ってる。サビの展開とか、めっちゃ好き。

凄く“ギターロック”感の強い曲。渋みが強い。多分20代のぼくにはこの曲の良さは分からなかった(笑)


『Milk and honey』

前曲から一転して、丸みがあり温もりを感じさせる穏やかでウッディな曲。まさに、寒い時期に飲むあったかくて甘いドリンクのような、そんな質感の曲。

ここ数曲の緩急というか、硬軟というか、振れ幅みたいなものに物凄く魅了されます。


『Good bye moon』

ギターインスト。ガットギターではなくフォークギターだとは思うんだけど、なんか凄くクラシカルな雰囲気を感じる曲。ゴシック調というか。少しフォーマルというか、緊張感の感じられる曲調。ぼくは、凛とした冬の空気を想起しました。


『Sally』

ラストは、前曲とは真逆の柔らかい曲。というか、前曲の厳かな雰囲気があってこそ、この曲がキラキラ光る感じがします。好きな曲だけつまみ食いのように聴けてしまうこのサブスク時代ですが、この2曲は、ぜひセットで聴きたいものです。

端的に言うと、クリスマスソングですね。でも、マライア・キャリーとかワムなどのソレというよりは、讃美歌とか唱歌のほうのクリスマスソングに、雰囲気が近い。恋人とのイベントというよりは、家族と過ごすイベントとしてのクリスマスに似合う、そんな曲。それがいいんだなぁ。この曲でも引用されている『きよしこの夜』もそうだし、『荒野の果てに』とか『もろびとこぞりて』等々の曲が大好きなぼくには、凄くフィットする曲。




そんな、計10曲。


ブレイク当時からすると、随分と物腰が柔らかくなったなぁと思います。もちろん、当時と変わらない緊張感や孤高感を味わえる曲もありますが。

本作は、そういう意味でバランスの良い作品だなと感じました。クールな曲もあるし、柔らかい曲もあった。その時々によって、聴きたい曲が違ってくる感じ。バンドとして、いい“歳の重ね方”をしてるなぁと感じました。


これを聴いてる今は11月…凄くこの時期に合ってる作品だとも感じました。






お気に入りは、

#02 『It's not too late』

#03 『Swingin'』

#06 『It rains』

#07 『Radio song』

#10 『Sally』






この作品が好きなら、

・『Dream Baby Dream』/EGO-WRAPPIN'

・『OAU』/OAU

・『NIPPONNO ONNAWO UTAU Vol.6』/NakamuraEmi

などもいかがでしょうか。






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