>EP盤
>タイトル:THE BOOK
>アーティスト:YOASOBI
>リリース日:2021年 1月 6日
>記事作成日:2021年 2月 25日




聴きました!

いやぁ、待ってたんですよ。
ラジオか何かから聴こえてきた曲が何となくいい匂いで、それがYOASOBIというユニットの『夜に駆ける』という曲だと知って。
初めましてのアーティストさんは、シングルとかで一曲だけ聴くよりもアルバム単位で聴きたいんですよね。一曲だけでそのアーティストへのイメージを固めたくないし、複数曲聴く事で“アーティストの“振れ幅”も感じられるし。
だからアルバムから手をつけようと思ったんだけど出ておらず、せめてシングル(B面のある、フィジカル作品)をチェックしようと思ったけどそれすら無くて。もう、そこからは意地で、本作が出るまで待ちました(笑)



『Epilogue』
エピローグという名のプロローグ。なんか、この辺りにも細かい意図がありそうで、「深い」半分「めんどくさそう」半分(笑)
音はもう、可愛らしくて好き。Eテレから聴こえて来そう。

『アンコール』
メロディが、非常に華やか。あくまでも角が丸いサウンドとそれ以上に角が丸いボーカルなのでするっと耳に入ってくるけど、メロディラインに注目して聴くと非常にコッテリした感じ。うん、悪くない。

『ハルジオン』
うん、これもまた、メロディがさりげなくコッテリしてる。その構造は、ほんと好き。ガチャガチャしてないから疲れないんだけど、気持ち良さには即効性があって。

『あの夢をなぞって』
これもアッパーチューン。なんか、ボカロP出身のアーティストさんって、BPMを速めたがりますよね…ちょっとこの曲に関しては、ぼく的には“よくあるボカロP曲”感を強く感じてしまいました。

『たぶん』
最初に聴いた時、確かこの曲でオートチューン感を意識しちゃったんですよね。この曲、ケロケロ声が強いような。
ぼくは中田ヤスタカ作品も普通に聴くし、オートチューンを“表現方法の1つ”として使うのには何ら抵抗感が無いんですよね。一方で、「生歌で頑張ってますよ」感を出しつつしれっとオートチューンに頼られると、途端に気になってしまう。「オートチューンを使うなよ!」では全然なく、「やるなら騙し通してくれよ!」というほう。この人たちが実際に加工ソフト類を使っているのかどうかなぞ確認のしようもないのですが…少なくともぼくにはこの曲がケロケロボイスに聴こえたし、そこで急に熱が覚めちゃったのは確か。念のため繰り返しますが、この方々が音声加工ソフトを使っているのかどうかは知りません!「ぼくにはそう聴こえた」というだけの話です!!!(今日日、オートチューンを使ってないアーティストなんていないとかいう話もありますが、それはそれで都市伝説のような気もするし)。

『群青』
冒頭と終盤の、厚いコーラスが重なる感じ(合唱的というか)に、「サカナクションだ!」と感じてしまって。最初に聴いた時にそう思っちゃったので、以後「サカナクションみたいな曲」というイメージになっちゃった…。念のため言っておくと、メロディが特定の何かの曲に似てるとかアレンジがカブってるとか、そういう事では無いです。

『ハルカ』
この曲もケロケロボイスが強いように聴こえる…けど、分かりません。分かんないけど、これはもう“演出”って域で堂々と使ってるように聴こえるし、そういう風に聴けば全然気にならないっす(笑)
なんか、組曲みたいにいろんな展開が連なってる感じの曲に聴こえました。

『夜に駆ける』
これで知ったんだよなぁ。
ボーカルだけでなく、ピアノに関しても“生のプレイ”っていうよりはデスクトップ上で編み上げた感じがするシャープな音像。スピーディな展開に、シャープな音が似合っていると思います。
…けど、ラジオで聴いた時ほどグッと来なかったんだよなぁ…時間空けすぎたか?それともハードル上げすぎたか??

『Prologue』
プロローグでシメ。
うん、めんd…いやいや、高尚過ぎてぼくなんかには到底想像が及びません。なんか、意図があるんでしょうねぇ。意味があるんでしょうねぇ。ちょっと自分ではそれを考察する程の熱量がないんで、どなたか簡潔に教えて下さい。



そんな、計9曲。

そんなつもりは無かったんだけど、ちょっと聴く前にハードル上げ過ぎちゃったのかなぁ…聴き易くて、耳馴染みが良くて、カジュアルに聴くにはちょうど良いとは思いました。一方で、他のDTM系アーティストとそこまで違うようには、感じませんでした。メディアでの取り上げられ方なんかが、この人たちだけ頭ひとつ抜け出してる印象があるんだけど、じゃあ“ずとまよ”とどれくらい違うのか、ヨルシカとどこまで違うのかと問われると、正直そこまでの差を感じはしなかったり。

あと、これは最初からずっと疑問だったんだけど…「小説を音楽にする」って、どういう事なんですかね?? 別に『坊ちゃん』やら『羅生門』にメロディを付けてる訳ではないですし…誰か教えて(自分で調べる程の熱量がない 笑)。

うーん、やっぱり、聴く前にハードル上げ過ぎたんかな。
もしくは、みんながイイって言ってるヤツをナナメから見たがるひねくれ者だからか。

念のため言っときます。「ダメな作品だ」って事ではないです。あくまでも、「ぼくには引っかからなかった」というだけのお話。





お気に入りは、
#02 『アンコール』
#07 『ハルカ』





この作品が好きなら、
・『正しい偽りからの起床』/ずっと真夜中でいいのに。
・『麻痺』/yama
などもいかがでしょうか。





サブスクにあれば聴くかな…レベル(^_^;)










ぼくの、もう1つのブログもご贔屓に!