正しい偽りからの起床(通常盤)>オリジナルミニアルバム>タイトル:正しい偽りからの起床>アーティスト:ずっと真夜中でいいのに>リリース日:2018年 11月 14日>記事作成日:2018年 12月 15日




聴きました!
例えば20年後、30代40代になってからもライブで「こんばんは、ずっと真夜中でいいのにです」って言うのかな(笑)   それとも5年先、10年先には解散してる前提なんだろうか。最近、本当にこの手のバンド名、ユニット名が多いですよね。10代でやってるうちはちょっとカッコいい感も出るのかもしれないけど、割と早い時期にバンド名で苦笑いされる日が来るような…。まぁでも、実際、このユニット名に何か引っかかって今回手に取ったワケなので、そういう意味ではまんまと術中にハマっているぼくです(笑)   という感じで、店頭でたまたまこの作品を見かけて、なんか気になっちゃったのでチェックした感じです。「初めまして」のアーティストさん。


『秒針を噛む』から。こういう系統の作風だろうなぁというのは、ユニット名を拝見した時から予測はついてました。流麗なピアノの旋律と攻撃的で挑発的なバンドアンサンブル。ネット音楽のフォーマットを最大限に活用した感じ。ハスキーでやんちゃな匂いのする声質が、嫌いじゃないですねぇ。
デジタルシーケンスも重ねて、てんこ盛りな感じのアレンジの『ヒューマノイド』。凄いですよねぇ、こんなに言葉数が多くてメロディの動きも激しい曲なのに、一音一音のピッチが凄く安定している。オートチューンのおかげでない事を祈りたい(オートチューンで補正してんじゃないの?と匂わせたいわけではないですよ!!)。
ギターのプレイに洒脱さが感じられる『サターン』。デジタルなビートには幾何学的な気持ち良さがあって、ギタープレイにはエモーションを感じる。静と動、冷と熱、そんな感じの二面性がいい感じ。
タイトルすげー、『雲丹と栗』。サウンドの構成が一変して、どこかユーモラスで可愛らしくてちょっと切ない感じのテイストに。おもちゃ箱みたいなサウンド。こういう感じを出されると、途端に好きになっちゃう(笑)   DAOKOさんであったりラブリーサマーちゃんであったり、あの辺が好きならこの曲は外せないと思います。
『脳裏上のクラッカー』。アップテンポの曲。歌詞のテーマには若者らしい葛藤が詰め込まれているけど、サウンド的には比較的カラフルでポップ。アクティブなベースラインがいいですね。
そして本編ラストは『君がいて水になる』。音数も言葉数もここまでの各曲に比べて控え気味の、しっとりとしたミドルチューン。エレピの音がしとやかに鳴り、バンドのアンサンブルが洒脱に響く。トラックに大人びたシティポップ感が強い分、ボーカルのあどけなさが際立っていて、そのギャップにグッと来ます。
で、その後には本作収録曲のボーカルレストラックが収録されていました。ぼくはその意図を知る由もないけど…まぁよく作り込まれたトラックだなぁとは思うけど、歌モノとして作られてる感じがあまりにも強いのでインスト作品として堪能するにはちょっとな…でした。


そんな、計6曲(インストを入れたら12曲)。
瑞々しさのある作品でした。ネット音楽系のフォーマットにしっかり浸かっていたので、「○○っぽい」が幾らでも出てきちゃいそうな感じがあって…もうちょっとオリジナリティが欲しいなぁとは思いましたが。ほんと、悪くはないんだけど、もう一つ何か足りない感じ。




お気に入りは、#04 『雲丹と栗』#06 『君がいて水になる』




この作品が好きなら、・『ミカヅキの航海』/さユり・『CLOUD7』/majiko・『神様、僕は気づいてしまった』/神様、僕は気づいてしまったなどもいかがでしょうか。




iPod classicには入れておきたいレベルf^_^;)









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