>オリジナルフルアルバム
>タイトル:New Acoustic Tale
>アーティスト:Overground Acoustic Underground
>リリース日:2009年 11月 25日
>記事作成日:2020年 11月 16日





久しぶりに聴きました!

近々、ベスト盤が出るそうですね。正直ベスト盤(このバンドだけでなく、どのアーティストにあっても)って、これまで散々オリジナル盤を聴いてきた身にとってはあまり興味をそそられるモノではないのですが(笑)…でも、改名前に発表した曲はレコーディングし直しているとの事なので、そこは俄然興味深いです。結局買って、何度も聴くんだろうなぁ。

そんなワケで、まだ感想を書いてなかった“Overground Acoustic Underground”時代の作品を聴き直し!(ちなみにこの記事のタイトル欄は、文字数制限の関係で“OAU”表記です)。



『A Strait Gate』
もう、イントロからしてカッコいいですよね…ケルト的というか、でもそんな限定的な雰囲気でもなく、無国籍的とも言える。マーティンさんの声が伸びやかに、だけどどっしりと響き渡る、壮大なスケールの曲。

『New Tale』
“Tale(物語)”という言葉からイメージする、ワクワクする感覚がそのまま音になったような曲。快活でポジティブな、めくるめく冒険を思わせるような曲です。
トシロウさんとマーティンさんのコンビネーションも抜群!

『Remedy』
これはマンドリンでしょうかね? それとスチールパン(かな?)のユーモラスな音が、リズム隊とストリングスのソリッドなカッコ良さと意外な程の相性の良さを見せてくれています。
これもまた、希望を感じる雰囲気。

『Freight Train』
これも、ストリングスが良いんだ。なんか、アイリッシュバーとかそういう所から聴こえて来そうな、軽快で賑々しいサウンド…いや、アイルランドもアイリッシュバーも、一切行った事ないけど(笑)

『UKIGUSA』
サウンド的には引き続きヨーロピアンな雰囲気を感じるのですが、歌詞については、日本語が映えてる感じ。このメロディに乗せた時に一番映える言葉を充てがっている、そんな雰囲気。
サビに向けてどんどん熱を増していくトシロウさんの歌声と、それに呼応するようなサウンドとの絡み合いも素敵。バンドとしての一体感を感じます。

『The World』
これはなんか…音のイメージだけで言うと、中国とか北朝鮮的な雰囲気が(笑) 勇壮というか、力強いというか、猛々しい(この場合、“図々しい”の意味ではなく単に“勇しく強そう”のほう)、この辺りの国々の音楽の雰囲気がします。

『Tinte』
一転して、柔らかくて繊細なアレンジが特徴的なこの曲へ。
ストリングスとアコギが美しいコンビネーションを聴かせてくれる、インスト曲。

『In all of a day』
これもしっとりとしていて、優雅なさまを感じさせる曲。この曲のトシロウさんの歌声が、大好き。あんなコワモテ(すいません)が、こんなに優しくて柔らかい歌声を聴かせるとは…マーティンさんとのハーモニーも、素晴らしい。

『Casa Blanca』
小春日和の休日の昼下がりって感じの、穏やかで柔らかで楽しげな曲。眩しい陽の光とその温度感が、五感で感じられそうなくらいです。

『all the way (English Version)』
軽快なドラムスが特徴的。このバンドの音楽は、もちろんソングライターであるマーティンさんとトシロウさんの歌が中心ではあるんだけれども、他の演奏陣も(さりげなく)素晴らしい音を奏でているから素敵。

『Ankaa』
これもまた、心地の良いポップチューン。跳ねるギターと、楽しげな歌声。キャンプしながら、焚き火の横でアコギ弾きながら歌いたい。
肩肘張らない感じのさらりとした曲なんだけど、ちゃんと印象に残る。
大好きです。

『Love Child』
繊細な中に可愛らしさというか、親しみやすさも帯びているインスト曲。
例えば、子守唄というか子どもの寝しなのBGMに良いと思う。こんなに心地良いアコースティックサウンドが流れてたら、めっちゃ寝心地良いでしょうな。

『Ice Queen』
アコギのボディをノックしてる感じでしょうか、冒頭の武骨なビートからして勇壮な雰囲気の強い曲。アコギの繊細な音色と、同じ楽器から発せられる力強いビートとのコンビネーションがカッコいい。
ちょっと、フォルクローレっぽい雰囲気もある曲。

『otherwhere』
ラストは、可愛らしい曲。“半径2メートル”って感じの、ごく身近な日々を歌っているようす。
ボーカルと、アコギと、グロッケンの追いかけっこ。追いかけっこというか、戯れというか、なんかそんな感じ。



そんな、計14曲。

なんというか…悪い意味ではなくて、むしろ良い意味で、BGMみたいな音楽が集まった作品集という感じ。もちろん歌詞にはメッセージ性がありつつ、でもあくまでもオーガニックでアコースティックなサウンドを楽しむのが良いと感じる、そんなアルバムです。今(これを書いてる今は秋)の時期に、紅葉の絨毯を踏みながらお散歩する時なんかに、ジャストフィットなアルバムなんじゃなかろうか。

このアルバムを聴き直してたら、俄然、ベスト盤が楽しみになってきた。





お気に入りは、
#02 『New Tale』
#04 『Freight Train』
#05 『UKIGUSA』
#08 『In all of a day』
#11 『Ankaa』
#14 『otherwhere』





この作品が好きなら、
・『What are you looking for』/ハナレグミ
・『I Got Rhythm?』/大橋トリオ
・『素晴らしい世界』/suzumoku
などもいかがでしょうか。





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