>オリジナルフルアルバム
>タイトル:空創クリップ
>アーティスト:スキマスイッチ
>リリース日:2005年 7月 20日
>記事作成日:2020年 10月 4日 





久しぶりに聴きました!

なんでしょうか…なんのきっかけもなく、久しぶりに、唐突に聴いてみました(笑)
ぼくは割と、最近の、アグレッシブでダイナミズムのあるバンド感が強いスキマスイッチのほうが好きではあるのですが…初期のスウィートで柔らかい感じの作風も、それはそれで好きなので。もちろん、本作はリアルタイムで購入して聴いてましたよ。



『君に告げる』
大橋さんのアコギと歌声が優しく包み込む、オープニングナンバー。2分に満たない短い曲なんですが、ぼく的にはこの時期のスキマスイッチがギュッと凝縮されているような気がして好きな曲です。

『全力少年』
「スキマスイッチといえばこの曲!」という方も多いのではないかと思われる、代表曲。人懐っこいメロディに前向きな歌詞が乗っかって、それが爽やかなバンドサウンドと共に広がる軽快なポップチューン。ブラスもストリングスも入って、“全部乗せ”なアレンジも素敵。

『水色のスカート』
常田さんのエレピがエレガントに、そしてほんのりセンチメンタルになる優しいミドルバラード。
優しさと柔らかさが溢れる、ドラマチックな曲…だけど正直、刺激に慣れてしまっている耳には、部活帰りの飢えた男子高校生にお粥を出すような低刺激感…(笑)

『冬の口笛(feat. Takuya Ver.)』
優しく柔らかいウィンターソング。ウィンターソングって、寒々しく痛々しいものと柔らかくあったかいものとに大別出来ますが、こちらは完全に後者。大切な人と、珍しく降る雪の輝きを見上げながら笑い合いたい曲ですね。あったかい飲み物があると尚よし。

『フィクション』
お洒落なアレンジと、それに似つかわしくないストーリー(笑) スキマスイッチは、“作り手の身を削るリアルなドキュメント”というよりも“スタイリッシュでドラマチックなストーリーテリング”という感じの歌詞が多いですが…ある意味で、そのスタイルの完成形って感じがしますね。ストーリーを魅せながら、音は音でさりげなく凝った事をしてる。歌詞でも、音でも楽しめる曲。

『さみしくとも明日を待つ』
美しいけれどもそれ以上に重厚感のある曲。ボーカルラインこそマイナー調だけど、アレンジの雰囲気としては決して重苦しくはない。むしろピアノと乾いたドラムスとが程よく軽やかさを感じさせる…それなのに、重厚感でいっぱい。その理由は、正直分からない…歌詞によるものかな?とは思うのですが、でも歌詞は聴き手の解釈に委ねられてる部分が多い気がするので、それだけとも思えないんだけどなぁ。
でも、名曲である事だけは確か。

『キレイだ』
w-inds.さんへの提供曲のセルフカバー…とは言え、現在に至るまで原曲のほうを聴いた事がないため、ぼくにとってはこれが“オリジナル”。
サイケデリックなシンセと攻撃的なドラムスから始まる、ロックな曲。スキマスイッチのロックは、ぼくはこの辺から始まっているように思っています。前作でありメジャーデビュー作である『夏雲ノイズ』には、佇まいとしてロック然とした曲はあってもサウンド的にも激しいロックンロールは無かったですからねぇ。
勝手に気分を持ち上げられる、爽快な曲。

『かけら ほのか』
可愛らしい曲。フルートでしょうか、柔らかい音色がカウンターラインとしてボーカルに寄り添っていて、とてもまぁるい“デュエット”になっています。このころの大橋さんの歌声には、ピアノやストリングスやフルートなどの“角の丸い”音がよく似合います。
優しくて、ちょっぴり物悲しさもあるワルツ。

『目が覚めて』
なんか、ライブ感のあるサウンド。“スタジオ音源”っていうよりは“アコースティックライブのライブ音源”みたいな質感(実際には普通にスタジオ音源だと思いますが)。プレイヤーの息遣いが聞こえて来そうな感じがして、好きです。

『飲みに来ないか』
未だに大好きで、自分の好きな曲だけ入れた“マイベスト”的プレイリストにも入ってる曲。それまでのスキマスイッチって、日常を切り取ったような歌詞ではあったけど“生活臭”はあまりしなかったというか…あくまでドラマを観るような感覚でしたが、この曲なんかはモロ生活臭がするし、ドラマチックではあるけど“シリアスなラブストーリー”というよりは“コメディドラマ”なので凄く親しみやすい。
ちなみにこの曲のMVに、俳優の田中圭さんが出演されてるんですよね。ドラマ『おっさんずラブ』の壮大な伏線なのか?(笑)

『雨待ち風(Album ver.)』
壮大なバラード。「サマーチューン」というにはあまりにも湿度が高く、高温多湿な日本の夏感が強い(笑) でも、その分、ガツンと来ます。バラードでここまでガツンと来る事って、あんまりない。言うなればフルボディのワインのイメージ? フルーティで甘いんだけど、辛くて“重い”。ワインの事なんかからっきし知らんけど(笑)、イメージ的にはそんな感じ。



そんな、計11曲。

今回はいちいち言及しませんでしたが、各曲の参加アーティストがまたゴージャスなんですよね。真心ブラザーズの桜井さんやら、GRAPEVINEやら、小倉博和さん、佐橋佳幸さん、西村浩二さん、山本拓夫さん、などなどなどなど。特に、ベテラン勢が豪勢だし、小林武史組の匂いを感じる人が多い。さすがミスチルチルドレン。

まだメジャー2作め、ゴリゴリに若手のユニットなのに、この完成度。“実力派”すら通り越して、なんかもう“老成”って感じ(笑)
むしろ、近年の作風のほうが若々しい感じがしますよ。





お気に入りは、
#01 『君に告げる』
#02 『全力少年』
#07 『キレイだ』
#09 『目が覚めて』
#10 『飲みに来ないか』





この作品が好きなら、
・『見っけ』/スピッツ
・『WONDERFUL WORLD』/ゆず
・『KIND OF LOVE』/Mr.Children
などもいかがでしょうか。





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