ハリネズミズム (通常盤)>オリジナルミニアルバム>タイトル:ハリネズミズム>アーティスト:キュウソネコカミ >リリース日:2020年 1月 29日>記事作成日:2020年 2月 15日




聴きました!
キュウソ最新作。この人たちの音楽は、ヘッドフォンでスタジオ音源を聴くよりもライブハウスで生音を食らうほうが数段楽しめるだろうなぁとは思いつつ、なかなかライブに参戦するタイミングが掴めずに今回もヘッドフォンで新譜のチェックです。


『Welcome to 西宮』ヤバTの貴志駅フィーチャーも中々ですが、この人たちの西宮愛も相当ですね(笑) 土地勘ゼロなので、「ここまで言うって事は相当住みやすいんだろうな西宮」と思うほかありません。さぞ便利で、さぞ綺麗なのでしょう。
『あいつホンマ』なんだか随分センチメンタルな気持ちにさせてくれる曲。いや、サウンドはいつものパワーポップ感満載だし、歌詞もクズを歌ってるだけなんだけれども(笑) でも、クズでバカなそいつの中に良いところを見出すその視点が、もう青春。青春で、友情で、感傷的。
『華麗なる飯』この華麗なる飯…その素晴らしさ、分かりたくないけどめっちゃ分かっちゃう自分がイヤ(笑) いや、庶民派と呼ぼう。なんか、カレーメシと一緒で、変にクセになる曲調。
『戯我浪費』シンセの音が、なぜかちょっと普段よりもシリアスに聴こえる…歌詞の雰囲気のせい? でも、切実というかもはや痛々しい程の歌詞は、結構このバンドのオハコ的ですらあるんですけどね。でも、普段以上になんかシリアスというか、緊張感というか、切迫感というか…。
『役立たず(2020 ver.)』正直結構似たような味付け(アレンジ)の曲があるバンドなんでね…この曲のオリジナルが、今回のバージョンとなにがどのくらい変化しているのか…頭の中の記憶だけで比較するのはちょっと無理だった(笑) と思って聴き比べてみたんだけど、全然違かった!! そら、今回のほうを聴いてもパッと出てこないはずだ。オリジナルのほうが、なんかゴツゴツしてた。不器用だけど勢いがあって、今回の『2020』のほうは凄く綺麗にまとまっちゃった感を抱いてしまいました。
『適当には生きていけない(2020 ver.)』こちらもリテイク(リメイク)のようですが、ぼくはもしかしたら今回初めて聴いたかも。鬱屈したパワーがギンギンな曲。なんか、自分に対して見ないフリして来た都合の悪いとこを面と向かって突かれたような感覚になる。でもまぁ、そーゆー曲、このバンドは多いか。
『冷めない夢』カッコいい事を言ってるんですけどね…デフォルトで「板について」しまってるしみったれ感(褒め言葉)のために、なんかシニカルに聴こえちゃうんですよね(笑)


そんな、計7曲。
率直に言って、良くも悪くも「いつも通り」だと感じました。鬱屈した、そしてヒネクレたエネルギーってのは、いつも通りに満ち満ちていた。そのちょっと毒っ気を帯びたねじれたパワーってのは、この人たちの音楽の魅力だと思う。一方で、アレンジにはもうちょっと変わり映えが欲しかったかなぁ。急にアコギ一本で歌えとは言わないけど、なんかちょっと、アレンジの仕方が毎回似通っているようにぼくには思えて。カレーは美味しいけど、毎日カレーばっかりだと飽きちゃう感じ。せめてドライカレーが食べたいなって、そんな贅沢を思ってしまいました。




お気に入りは、#01 『Welcome to 西宮』#02 『あいつホンマ』




この作品が好きなら、・『Tank-top Festival in JAPAN』/ヤバイTシャツ屋さん・『俺よ届け』/忘れらんねえよ・『CAVU』/04 Limited Sazabysなどもいかがでしょうか。




サブスクにあれば聴くかな…レベル(^_^;)









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