>オリジナルフルアルバム

>タイトル:レキシ
>アーティスト:レキシ
>リリース日:2007年 6月 6日
>記事作成日:2015年 11月 20日





久しぶりに聴きました!

ハナレグミさんの新作アルバム『What are you looking for』を聴いていたら、池ちゃんさんとの共作曲があって。
同じくらいの時期に、『トゥルルさまぁ~ず』のDVDを観てたら池ちゃんさんが出てきて。
これはレキシを聴くしかないな、と(笑)

ユーモアに溢れていて、だけどどこか飄々としていて。池ちゃんさんの作品は、まんま池ちゃんさんのキャラクターそのものが滲み出ているんだなぁと思います…『アフロの変』を観てて思いました。

そんな池ちゃんさんの、レキシとしてのデビュー作。
ちなみに、フィーチャリングアーティストさんはすべてレキシネームでしか表記しません、めんどくさいので(笑)



『歴史ブランニューデイ  feat.足軽先生・シャカッチ』
デビュー作の一曲目が、何とヒップホップ調(笑)。現在に至るまで実に様々な音楽性を繰り広げているレキシさんですが、ここまで打ち込み主体というのは中々珍しいように感じます。

『Let's 忍者  feat.パープル式部』
こちらは本格R&B調。ムーディでアダルトな雰囲気で満たされた雰囲気の中で、、、「Let's忍~び~足~♪」って(笑)。でも、本気で遊んでる感がひしひしと伝わってきます。ラストの、「忍び足忍び足」のリフレインは、マジで忍び足感満点ですもんね…“忍び足感”てなんだよ!(笑)。

『Good bye ちょんまげ』
かつてこれ程までに、明治維新の激動を情報量少なく取り扱った人が他に居たでしょうか! 明治維新をちょんまげという切り口から一点突破出来た人が他に居たでしょうか!! そういう意味で、池ちゃんさんは革命児と言って差し支えないでしょうね。しかも、こんなにラウドで、ジャジーな要素もある、カッコいいトラックで。
そして、終わんねーのかよ!(笑)。

『真田記念日  feat.Dr.コバン』
これはどちらかというと、歴史を勉強している学生の心の叫びなのでは。確かに、冬の陣だったか夏の陣だったか…ってなりますもんね。
初めて聴いた時、「中村一義とか堂島孝平とかそっちっぽいポップソングだな」て思ったんですが、そのものズバリ中村一義さんでしたね。プチ100s。そういう感じの、爽やかで珠玉のポップス。

『ええじゃないか』
池ちゃんさんって、コピーライターだとかそういうものも出来そうだなと思いました。言葉の捉え方・認識の仕方が、凄く個性的なので。次の曲の「万葉集~」とかもそうだけれど…「ええじゃないか」て言葉がこんなにも洋楽的な響きを持っているなんて、普通は到底気付かないですもん。でも、こういうメロディとこういうトラックに乗ると、もうカッコいい洋楽にしか聴こえない。

『万葉集  feat.つぼねぇ・シャカッチ』
美しいコーラスワークと、フリースタイルのようなラップと、万葉集と。メロウなピアノの旋律と、ずしりと響くウーファーと、万葉集と。神々しいまでに静謐な雰囲気と、感傷的なエッセンスと、万葉集と…なんで万葉集!(笑)。

『参勤交代』
まるでミラーボールとサングラスとアフロが見えるかのような、ディスコファンクチューン…いやまぁ、アフロに関しては実際に池ちゃんさんのてっぺん部分で拝めるわけですが(笑)。
ダンサブルな雰囲気の中で、ずっしり重いバンドサウンドがいい味を醸し出しています。

『HiMiKo  feat.腹切さん』
まるでライブ音源のような歓声に包まれた、ミドルバラード。哀愁漂う、大人の切ないラブストーリー。姿を消した、もう会えない恋人を想う…のかと思いきや卑弥呼(笑)探してたのは邪馬台国か!心の中には居ないから!!
バスで1人で聴いていて、ニヤついてしまった(笑)。

『踊り念仏  feat.シャカッチ』
まずもって、何で踊り念仏を歌にしようと思うかねぇ?(笑)。
これまたディスコっぽいファンク。こちらは、『参勤交代』よりもさらにオーソドックスな、'80っぽい雰囲気があり。シンセサイザーのチープ感とか。だけど、ウーファーのクリアな“通り”なんかはまさに21世紀の録音技術のなせる技だと思うし。懐かしさと新しさが上手く融合されている、ハイセンスな楽曲、、、って熱く語っている曲のテーマは『踊り念仏』という、ね(笑)。

『LOVEレキシ』
これまたアダルトでセクシーなR&B曲。どんなにキレ者の帝でも、まさか後世でこんな登場の仕方をするとは予測出来まい(笑)。
もしもR&Bが一般に浸透するきっかけが宇多田ヒカルの『Autmatic』でも平井堅の『楽園』でもなくこの曲だったとしたら、どうなっていたんだろうか(笑)。

『和睦』
陽気で愉快で軽快に。J-POPシーンにおいて「和睦」なんて言葉を使ったのは、池ちゃんさんが最初で最後なんじゃないだろうか(笑)。
とにかく、「和睦ってのは愉快でハッピーな事なんだな」というのが音からも伝わってくる曲。

『兄じゃ I need you  feat.シャカッチ』
当時、ここまで聴いて初めて「シャカッチってあの人だったんだ!」と気付いた記憶が。シャカッチさんはレキシさんのアルバムに頻繁に出没しますが、こないだリリースされたシャカッチさんの方のアルバムにもレキシさんがコンポーザーとして参加されていた時には、何だか嬉しくなりましたよ。
…この曲の話に戻ります。カッコよくありつつも、物悲しい雰囲気も伴ったスローバラード。この2人のツインボーカルっていうのも、何だかグッときます。そしてこのタイトルは、ライムなのか駄洒落なのか(笑)



そんな、計12曲。

非常にユーモアに溢れた作品ではありますが、この頃はまだ音楽的な真面目さのほうに比重がある気がしましたね。この先どんどんと、主に歌詞の面で爆笑を禁じえない作品が生まれていくわけですが(笑)。ちなみに、おそらく普通は音楽作品に対して「爆笑」という表現を用いるのは失礼にあたる気がするのですが、この方の作品に関してはもちろんリスペクトの意味しかありませんよ!





お気に入りは、
#02 『Let's 忍者』
#03 『Good bye ちょんまげ』
#06 『万葉集』
#07 『参勤交代』





この作品が好きなら、
・『What are you looking for』/ハナレグミ
・『ME SO SEE ROOSE』/味噌汁's
などもいかがでしょうか。





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