>オリジナルフルアルバム
>タイトル:猛烈リトミック>アーティスト:赤い公園
>リリース日:2014年 9月 24日
>記事作成日:2014年 11月 25日
…化けた?(笑)。
正直、前作まではこと人たちの事を「トリッキーな事をやって差別化を図ろうとしてるのかな?」と思ってたんです。クセの強い曲が多かったので。でも、本作は非常に聴きやすい! キャッチー。でも、ちゃんと、トリッキーな部分やいびつな部分も片鱗を残していて。だから“路線変更(ヒップホップ畑で言うところのセルアウト)”ってよりは“進化”なのかなぁという気がしました。
『NOW ON AIR』
非常にカラフルでポップ。キュートでガーリー。でも、ラジオ番組を題材にしていますが、何となくぼくが思ったのは『SCHOOL OF LOCK』ってよりは『JUNK』とか『深夜の馬鹿力』とか、あーゆーほうのラジオに親和性を持った曲なのかな?と(笑)。いや、パッと聴きは、完全に『SCHOOL OF LOCK』的ではあるんですけどね。
『絶対的な関係』
まぁ、タイアップ先(なんかのドラマの主題歌でしたよね)の意向やなんかもあるのでしょうが、、、『NOW ON AIR』などのキャッチーな曲ではなくゴリゴリしたこの曲をシングルで切る辺りに、この方々のアイデンティティを見た気がします。
非常に濃い90秒。『108』
ちょっと浮遊感のあるメロディがクセになります。頭から離れない系楽曲。
『いちご』
打ち込みとエフェクトの強くかかったギターが印象的な曲。この人たちなりのロックバラードなのかな?という感じもします。
『誰かが言ってた』
跳ねるリズムが心を軽くします。こーゆー曲がアルバムの中でも浮かないというのが、冒頭で言った“進化”を証明していると思います。
『私』
ギターが啼いてる。少し物悲しさを湛えた、切ない系曲。痛々しいほどの熱量を秘めたロッカバラード。
『ドライフラワー』
夢と現実の間、覚醒と混沌の間、微睡むような浮遊感とそこはかとない妖しさが際立つ曲。サビで一気に爆発しますが、前述の“浮遊感”は首尾一貫しておます。
これも、頭から離れない系。『TOKYO HARBOR』
メロウに、お洒落に、アダルトに。
KREVAさんをフィーチャーしています。
シティポップ的、洗練された洒脱な雰囲気は新境地かと。しっかし、Dr.Kはどこに行っても誰のフィールドに入っても揺るがない持ち味を発揮しますね。
『ひつじ屋さん』
ひつじ屋さんって何っ!!?(笑)。何か怖い…スプラッタな感じでもJホラーでもなく、子どもの頃に見た夢のような、漠然とした怖さを感じる。何でだろう。
これもまた、頭から離れない系。『サイダー』
トラックは、オーソドックスなパワーポップというかロックンロールな感じ。ガールズバンドなのに演奏がパワフルなのも、この人たちの魅力ですよね。
『楽しい』
楽しそうだなぁ…と、心の底から羨ましいなと思わされる、『楽しい』という曲。やっぱり、楽しいのね(笑)。
車なんかで聴いてると、一緒に「たのっしぃ~っ!!」って言っちゃう。
『牢屋』
『楽しい』かーらーの、『牢屋』。せっかく楽しかったのに(笑)。まぁ、タイトルはイカツイけど、親近感を覚える、生活感のある曲。
『お留守番』
これまた、妖しい浮遊感に包まれる曲。お酒飲んで、いい気分でふらーっとしたときの感覚みたいな曲。
『風が知ってる』
重厚なギターリフが、シリアスさを醸し出しています。そこからサビに向かうにつれて、何かが開けていくように広がっていく構成。
てか、こんなメロディライン、どうやったら浮かぶんだろうか。
『木』
ラストチューン。タイトルとは裏腹に、全然ネイチャーな感じはしないけど(笑)。ぼくの中の赤い公園って、こういう曲ばっかりやってたイメージでした。
そんな、計15曲。
わお、ボリュームたっぷり。
曲がこんなにぎっしり詰まった作品なので、中弛み感は一切なし。むしろ、「あれ、もう終わり?」って思っちゃう程の。それだけ、“見せ方”“聴かせ方”というものに長けた…というか進化したんだと思います。
これは、メディアに引っ張りだこになるのも分かります。
#01 『NOW ON AIR』
#02 『絶対的な関係』
#06 『私』
#08 『TOKYO HARBOR』
#09 『ひつじ屋さん』
・『5』/ねごと
・『T H E』/tricot
・『変身』/チャットモンチー
などもいかがでしょうか。
CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/
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