>オリジナルフルアルバム
>アーティスト:My Little Lover
>リリース日:1998年 3月 4日
>記事作成日:2014年 4月 21日
昨日の『evergreen』に続いて、2日連続My Little Lover! だって、こちらの作品も『evergreen』に全く引けを取らない名作なのでね。
『OVERTURE〜Times Circle〜』
ストリングスの、繊細かつ壮大なオーバーチュアからスタート。
『空の下で』
前曲から、間髪入れずにこのシングル曲へ。マーチのように規則正しく刻むドラムは快活さと賑やかさを醸し出しつつ、でもサビ以外の構成やボーカルの感じなんかは、オーバーチュアの世界観を引き受けるように繊細さと美しさもあります。
『My sweet lord』
イントロを聴くと妖しげに展開するのかな?と思うけど、本編はakkoさんの等身大の可愛らしさが見えたりしていて。
『回廊をぬけて』
おおらかな空気感のミディアムチューン。すごくポップなんだけど、そこはかとなく切なさが香るように思うのはぼくだけ?
『Shuffle』
前曲からのこの振れ幅がたまらない! 謙兄ぃの乾いたギターが最高にイカシテる!! そして跳ねるビート。akkoさんのポジティブな歌声と、謙兄ぃのギターテクと、全てを包括するような小林武史Pのアレンジ。メンバー三者の持ち味がそれぞれに最大限炸裂してます。
『Naked』
これもまた…もう、お洒落!!夜の匂いと水の匂いがします。akkoさんの少女性を小林Pのアダルトなアプローチが制して、非常に危険な匂いがしております。カッコいいとしか言えない。
ぼくの思うMy Little Loverは、こういった妖しさも持ち合わせているユニットなんですよねぇ…。『Anniversary』
今度はひたすらキュートに。この曲のお陰で、英語の単語テストでanniversaryと書けるようになったくらい、好き(笑) サビの、ほのかに切ない感じが堪らない。マイナー調でもないし、音も多くて賑やかだし、、、それなのに、相反する“切ない”っていうテイストをさりげなく盛り込める小林Pのアレンジ&メロディってのは、今更ながらに「神がかってるなぁ」と思わざるを得ません。
『NOW AND THEN~失われた時を求めて~』
しっとりと、なおかつ壮大に。
サビに向けて、つぼみが開くように着実に展開していく感じがいいです。
今でも、大切な朝には、この曲の「誰もいない朝の街に立ち 構えてみる 短距離走者のように」という一節をBGMにして踏み出すんです。
『愛のために』
一転して、軽ぅいテンションで。タイトルだけ見たら、それこそ壮大なバラードに見えるのにね(笑)
サビで爆発する感じがスカッとします。
『Yes〜free flower〜』
ディスコチューン的なドラミングが印象的なこの曲。akkoさんのボーカルも、少し気だるそうでゾクゾクしますよ。こんな曲、2014年のシーンではシングルで切るなんて不可能だろうな…。
『遠い河』
打ち込みのリズムトラックと、そこに絡むシンプルなピアノが印象的。せせらぎというよりは大河のような、おおらかな世界観。中盤以降の、転調してバンドサウンドが加わった辺りからの展開が物凄くドラマチック…いや、構成としてはそんなにガラッと変わるワケじゃないんだけど。生の音の表現力ってすごいんだなぁ。
そんな、計11曲。
シングル曲で、率先して実験している気がします…恐るべし小林P。攻めてます。
ボーカル+ギター+キーボード(マイラバでは時々ベースも持ってましたよね)という変則的な編成のユニットなのに、バンド感というか、生の音の素晴らしさを見せつけられる作品だと思います。
逆に、通常編成のバンドだとその辺出しづらいのかもなぁ。本作は、生の音の表現力を軸にしながら、そこからあらゆる方面に楽曲が飛び出しているので、バリエーションも豊かだし「結局生の音って凄いな」という事にも気付かされるのです。
名盤。これは名盤。これはねぇ…だいぶ名盤(笑)
#03 『My sweet lord』
#05 『Shuffle』
#06 『Naked』
#07 『anniversary』
#08 『NOW AND THEN~失われた時を求めて~』
#11 『遠い河』
・『ether [エーテル]』/レミオロメン
・『Q』/Mr.Children
・『シアノタイプ』/ハルカトミユキ
などもいかがでしょうか。
CDで手元に置いておきたいレベル\(^o^)/
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