過去を振り返るだけでなく、前に進むためのブログ。半年ほど前に下書きに置いておいたものを投稿することで次の行動に移りたい。

 

↓ここに書いたようにモチベーションが高まっている今だからこそ。

 

7か月ほどの試験勉強を通じて分かったのは学習より仕事のほうが大切という、ごく当たり前のことだった。組織ではなく個人として対価を頂いているからなおさら。質が下がれば客は離れていってしまう。

 

勤めていた頃は、仕事のストレスを発散させるために外国語学習に逃げていた。ずっと英語や仏語を使う事務をしてきたものの、いつか違うことをしたいと思っていた。

 

40歳になってようやくこれというものが見つかると、今度は学習が二の次になった。自分が払った受験料よりも相手から頂いた授業料のほうに重みがあるということ。

 

私の場合、仏語は仕事(日本語レッスン)の道具だけれど、日本では仏検1級のほうが認知度が高いし、一般のフランス人でもDELFやDALFは名前を聞いたことがある程度という人が多い。

 

DALFの取得は必須ではなかった。短期対策講座を受講する時の面接でも「大学院に進学予定なんですか」と聞かれた。私は語学という趣味が高じて受験したようなもの。

 

で、仕事と趣味を両立させるために日本語レッスンが終わったら可能な限り次の分を準備してしまうことにした。生徒によっては準備に3時間、もしくは4時間もかけている。

 

時間給にしたら馬鹿らしいし、誰にでも汎用できる内容にするほうが効率が良いのも分かっている。でも、それでは私自身のモチベーションが下がってしまう。

 

試験も仕事もモチベーションが大事という点は共通している。限られた時間で両立させるには?と試行錯誤した結果、レッスンの準備を少しだけ効率化できたと思う。

 

それを実感したのは11月初旬の受験を終えて1か月半後の冬休み。働き方を変えた後、私は冬休み、大型連休、夏休みの年に3回、それぞれ10日間は必ず休むようにしている。

 

でも、今まではその10日間の大半を休み明けの日本語レッスンの準備に費やしていた。それが試験勉強の時間を作るために半ば強制的に時間管理せざるを得なくなった。

 

前回のレッスンを思い出し、次回のレッスンを想像して、自己満足に浸りながらダラダラ準備していたのを効率化した結果、長期休みが文字通り「休み」になったのだ。

 

家族と過ごしたり、自己研鑽のための勉強をしたり、日本語の新しい教科書を読み込んだり、普段より集中的に外国語学習をしたり、心身ともにリラックス・・・それだけではない。

 

規模が小さくても組織に属していないと自分でやらなければならない事務作業がたくさんある。他にも授業料を見直したり、ホームページやプラットフォームの内容を修正したり等々。

 

休みが終わりに近づいてくると、レッスンをしたいという禁断症状が出てくる。年に数回「レッスン断ち」をすることで、休み明けの仕事がより楽しみになるということ。

 

今月、2週間ほど休みが取れたのも生徒たちと緊密に連絡を取っているからだし、もちろん現地に出発する前には休み明けのレッスンを全て準備しておいた。

 

月曜日から日本語レッスンが再開した。休み明けは互いの近況を話すので緩めの内容になる。日本語を教えながら外国語学習を実践している私にはたくさん話すことがある。

 

今日はフランス人相手のレッスンがある。5年半ぶりに現地に行って感じたことを日本語で伝えたい。思い出を整理して、まだ旅行気分の頭をリセットしよう。

 

カバー写真は試験に向けてせっせと準備していた当時のもの。勉強中の気持ちを表すかのように暗い。でも、上達するためには必要だった。そして、いずれ再び重い腰を上げる。