問い合わせは突然ポンと届く。
 
先月は2件とも上手くいかなかった。一人とは本レッスンに結びつかず、もう一人は結局体験レッスンの前に音信不通になった。だから今回はあまり期待しない。
 
ちょうど1週間前に届いた問い合わせ。中身を確認すると、珍しく日本語で書かれていた。テンションが上がる。
 
「文法とニュアンスを正確に学びたいです」か。さらにテンションが上がるのを抑えようとする。
 
こちらから送った簡易アンケートにもすぐに回答してくれ、翌日には体験レッスンの日時も決まった。
 
それが、料金支払いを案内すると、トントンと進んでいたやり取りが止まった。嫌な予感がする。
 
私は冷やかしで来る人を避けるために体験レッスンも有料にしている。それを今年初めに値上げした。
 
もしかして体験レッスンは無料だと思っていたのか等々、悶々と考える。週末に決済されホッとした。
 
これで準備ができる。最近は体験レッスンには7割ぐらいの力しか注がないようにしている。

 

7割の理由は、もし次に繋がらなかった時、落胆することがないように。それに100%見せないほうが次に続きやすい。

 

結局、土日は手を付けず、昨日の午後、ささっと聴き取り、デモレッスン、レッスン条件の台本を作った。

 

 

一体、どこで、どうやって日本語を学んだのか。気になる。レベルの手がかりとなる検定試験を受けたこともない。

 

文法を学びたいと書きつつ、アンケートで学習目的を尋ねると、こんふうに回答する矛盾。文法の大切さは分かっているけれど、話したいということか。

子ども向け新聞から最近の記事を探し、体験レッスンで好きなものを1つ選んでもらい、音読、語彙や文法の確認、情報や意見の交換をしようと思っている。

 

3つ用意しておけば、時間が余っても安心だ。最初の聴き取りとレッスン条件の説明があるから記事を1つ読むだけで十分なはずだけれど。

 

よしレッスンの前に掃除をして体を動かそう。30分後には体験レッスンだ。やっぱり期待してしまう。好奇心があるから。

 

どんな人が、どういう理由で日本語を学んでいるのか知りたい。これがある限り、この仕事を続けたいし、そのために質を上げようと思う。単純な話だ。