*日本語教育能力検定試験を受験される方へ
以下は、自分の試験対策として、まとめたものです。誤字脱字を始め、不正確な内容が含まれるかもしれませんので、どうか鵜呑みにされませんように。
現場指示
①融合型:話し手と聞き手が同じ位置にいる場合
「あそこに富士山が見えますよ」
「あれが富士山ですか。初めて見ました」
→話し手と聞き手が「ア系」など同じ系列の指示語を使う。
②対立型:話し手と聞き手が異なる位置にいる場合
「このファイル、あなたの?」
「そこにおき忘れていたのよ。ありがとう」
→話し手と聞き手が、常に異なる系列の指示語を使う。「コ系」と「ソ系」の対立。「ア系」は用いられない。
*物理的な距離ではなく、「自分の領域」「相手の領域」という心理的な基準で決まる。
「それ、デジカメですか?」
「ええ、これって小さいけど、画質がいいんですよ」
→手に持っていたり、身に付けていたりする対象物の場合には、二人の距離が近くても、対立型になる。
文脈指示
話し手と聞き手の両方がそのものを知っているかどうか、がポイント。「コ系」は使われない。
「○○って、おいしいよね」
「うん、あの店、また行きたいね」
→情報を共有している場合は、「ア系」が使われる。
「○○って、おいしいよね」
「え? そんな店、あったっけ」
→片方しか知らない場合には、「ソ系」が使われる。
*前方照応の指示語
(例)年末にフランス南西部に行くつもりです。そこは、私が20年前に訪れた地域です。
(「そこ」が前方の「フランス南西部」を照らしている。)
*後方照応の指示語
(例)私が好きなのは、これ。ポテチです。
(「これ」が、後方の「ポテチ」を照らしている。)