*日本語教育能力検定試験を受験される方へ

以下は、自分の試験対策として、まとめたものです。誤字脱字を始め、不正確な内容が含まれるかもしれませんので、どうか鵜呑みにされませんように。

 

ポライトネス理論

ブラウンとレビンソンが、1970年代後半に提唱した、普遍的なルール。

 

・ポジティブ・ポライトネス

ポジティブ・フェイス(他人に認められたいという欲求)を満足させるための配慮。

(例)相手を褒める。仲間内の言葉を使う。

 

・ネガティブ・ポライトネス

ネガティブ・フェイス(自分の領域を守りたいという欲求)を満足させるための配慮。

(例)必要以上に謝る。直接的な表現を避ける。

 

 

メタ言語行動表現

話し手が、自身の言語行動に対して、注釈を付けること。日本語には、決まり文句になったメタ言語行動表現が多い。

(例)僭越ですが、恐れ入りますが

 

 

相対敬語:話し手と聞き手、話題となる人物との関係で敬意の高低が定まる敬語の使い方。現代日本語。

 

絶対敬語:他者と話す時に、家族に対しても敬語を使う韓国語は絶対敬語と言える。

 

 

2007年に文化審議会が敬語に関する5つの指針を提示

 

 
以下の区分については『げんきⅡ』第3版 p187も参照
 

素材敬語(話題敬語)

話題に上る人物や物事への敬意を表す。尊敬語謙譲語Ⅰ

 

対者敬語(対話敬語)

聞き手に対して丁寧な気持ちや態度を表す。謙譲語Ⅱ(丁重語)丁寧語

 

 

謙譲語 I 

動作の対象となる相手への敬意を表す。尊敬語と同じく素材敬語に分類される。

 

①動詞を特定の形にしたもの。

(例)見る→拝見する、会う→お目にかかる

 

②「お/ご〜する」

(例)お待ちする、ご連絡する

 

③「お/ご〜いたす」

(例)お待ちいたす、ご連絡いたす

 

④「お/ご〜申し上げる」

(例)お待ち申し上げる、ご連絡申し上げる

 

⑤「お/ご〜いただく」

(例)お待ちいただく、ご連絡いただく

 

⑥動詞以外の言葉

(例)愚息、私ども、拙宅  

 

謙譲語Ⅱ (丁重語):自分の動作などを丁重に表現する。丁寧語と同じく対者敬語に分類される。

 

動詞は、6つだけ。

 

申す(言う)「○○と申します。」

 

参る(行く、来る)「先日、京都に参りました。」

 

おる(いる)「毎日、家におります。」

 

いたす(する)「それは私がいたします。」

 

いただく(食べる、飲む)「お先にいただきました。」

 

存ずる(思う)「それでよろしいかと存じます。」

 

*「申し上げる」「存じ上げる」は、謙譲語 I

 

*人以外が主語の場合、謙譲の意味はなく、文を丁重にする働きがある。

「雪が降ってまいりました。」「条件法と申しますのは」

 

* 「ございます」は、謙譲語II(丁重語)でもあり、丁寧語でもある。(ともに丁寧語とする説もあり)

 

謙譲語II(丁重語)の場合、動詞「あります」の謙譲語。

丁寧語の場合、「です・ます」の丁寧語。

「こちらにお手洗いがございます」→ 謙譲語II(丁重語)「こちらがお手洗いでございます」→ 丁寧語

  

美化語

話し手の身だしなみに配慮した敬語。上品な言葉を使うことによって自分の品位を保つことができる。

 

うまい→おいしい、食う→食べる、めし→ごはん、便所→お手洗い・化粧室

お茶の「お」、ご膳の「ご」

 

本来、4音節以上の長い語や外来語には「お」を付けない

○おねぎ、×おにんじん

×おビール、おトイレ