先週、紹介したAERAの「共働きの家事育児100タスク表

 

その際、「主に夫がしているが、私の指示が必要なタスク」が11あると書きました。

 

夫と私は、16年前の結婚当初に家事分担を開始。10年前に子供が生まれてからは、育児分担も加え、協力してきました。一般家庭に比べて、夫はかなり負担してくれているはず。

 

それにもかかわらず、私は常に、家族や子供の予定(保険の見直しや子供の進路情報集めなど、中長期的なものも含む)を立てることで頭が一杯です。

 

( Source : L'Express )

 

2ヶ月ほど前、その理由をひも解いてくれるコンセプトを知りました。教えてくれたのは、20年来の友人、ミリアム。

 

“Charge mentale (ménagère)”

シャルジュ・モンタル(メナジェール)

 

直訳は、「(家事の)精神的負担・重荷」です。

 

フランスにお住まいの方は、去年から至るところで、この言葉を耳にされていることと思います。

 

L’Express誌に今年5月、掲載された記事によると、“Charge mentale”とは、

 

« Syndrome des femmes épuisées "d'avoir à penser à tout" »

 

「『何もかも考えなければならない』ことに疲れ切った女性症候群」(拙い訳ですみません)

 

夫やパートナーが行う家事や育児。その段取りをしているのは、女性であることが多いのです。

 

今まで形がなかったものに名前が付けられ、夫も私も納得しました。家事・育児分担のカギを握るコンセプト。

 

このコンセプトは、カナダのフランス語圏にある、ラヴァル大学の研究者、Nicole Brais(ニコル・ブレ)によって定義されました。

 

その後、本業はシステムエンジニアという、フランス人女性、Emma(エマ)さんが分かりやすくイラスト化。

 

それがFacebookに掲載されたことで、フランス人女性の間に一気に広まったそうです。以下はイラストの1枚です。

 

Source : https://emmaclit.com 

           https://www.facebook.com/EmmaFnc/

 

もっと早くブログで紹介したかったのですが、他にも日々書きたいことがたくさんあり、また、このコンセプトを日本の現状に結び付けるのに時間が必要でした。

 

これから数回にわたり、このEmmaさんのイラストを紹介したり、具体例を挙げたりして、原因を探っていきたいと思っています。意見やコメントをいただければうれしいです。

 

→「女性の頭は休まらない」に続く