昨年、61歳の若さで亡くなった義母、アニエス。自分を律し、決して弱音を吐かない人でした。

 

彼女は闘病しながらも、遠く離れて暮らす初孫のために服や本を送り、帰省する度においしい料理を作ってくれました。特にクリスマスに作ってくれる料理は最高でした。

 

そんな義母がいなくなって初めてのクリスマス。日本であれば、お嫁さんの出番かもしれません。

 

ところが、料理、盛り付け、給仕、片付けまでしてくれたのは家の主人である義父ヤニックでした。

 

日本のおもてなしは、確かに世界で評価されているかもしれませんが、形式的、義務的なところもあると思います。

 

フランスのおもてなしは、常に自然体で、やりたい時にやりたい人が行うもの。性別は関係ありません。

 

男女ともに自立しているから離婚や死別の際、精神的なダメージはあるものの、日常生活を送る上で極端に不便な思いをすることはないのでしょう。

 

40年連れ添った妻との思い出を大切にしながら、新たな人生を謳歌し始めた義父。見習いたいものです。

 

Joyeux Noël !