予定外に家に戻ってくることになった息子。
夏の帰省、その後は年末年始、のはずなのでしたが・・・。
特性といってしまえばそれまでですが、落し物、失くしものが多い息子。
これは集団生活を始めてから、ずっと親としては心配の種でした。
少しずつ、息子なりの工夫も見られたものの、成長して心配なのは、失くす物の価値、高額な商品を持ち歩くようになってくると、仕方ないでは済まされず・・・一人暮らしをしてからも、そこはハラハラしていた母のです。
昨年、息子は iphone X というスマホに買い替えたのですが、小学校高学年から携帯を持つようになり、電車通学だった中学に入ると、ちょうどiphone が話題となり、息子もすぐに持つようになりました。
意外と、この時期はスマホを忘れることも、失くすこともなかったけれど、駅の階段で落とす、という画面割れなどは何度も起こしました。
その都度、修理に出したり・・・懐かしい思い出です。
高校時代、やはり時代、流行に乗ってスマホの機種変更をしてきまして、ずっと同じシリーズを使用しています。
高校時代はスマホより、よく定期の紛失があって、改札から出られない、という連絡があったものです。
財布の紛失、ズボンの後ろポケットに長財布を入れるようになり、電車の座席に落としてくることが何度もありました。
これは、JR、私鉄共にあって、一度は静岡県まで行ってしまい、取りに行ったこともありました。
私鉄の車内でも何度もやらかして、東京駅の落し物管理センターのような場所に取りに行ったこともありました。
でも、何と言うのでしょうか、運の良いことに出てこなかった落し物がなかったのです。
進学してから、さらに行動範囲が広がり、機種変更するたびにスマホも高額になってきて、それを気にしてかどうかはわかりませんが、わりと紛失トラブルはなく過ごしました。
が、今回、やってくれました!!!
スマホ、バイト帰りに駐輪場へ寄り、その後、大手スーパーで買い物をして帰宅し、一段落したころ、スマホがないと気づいたのです。
翌朝、思いつく場所に足を運び、そこの管理人さんや店員さんとうに問い合わせるものの見つからず。
警察に遺失物届を出しました。
今時、スマホが戻る確率は低いと考え、夫とも何度も話し合い、というのも、夫名義ですから・・・
息子は事の重大さも感じていますから、とにかく携帯、通話ができるものを何とかしたいということだけでした。
息子は同じようなスマホは二度と手にすることはないと諦め、素直に自分の行動を反省していました。
親の方ではあれこれ調べたり、ショップで相談したり、結局は親は甘いと、我ながら思うのですが、息子にスマホを再度与えることになりました。
これも賛否両論だと思います。
自分で収入のある社会人なら、本人名義で、本人が何とかするべきだと考えます。
学生・・・アルバイトはしていても・・・今時の彼らの生活、いえ、母の世代ですら欠かせないスマホなので、持たないという選択肢は難しく、自分で何とかしろと突き放すことも考えましたが、これも息子、我が家的に現実的ではなく、怒り狂う夫に冷静さを求め、夫の了解を得て機種変更することとなったのです。
そのことも知らず、今回の件でバイト終わりの昨夜、息子が帰宅、新しいスマホに驚きと戸惑いを見せていました。
夫は息子と会話もせず、しばらくすると自室に行ってしまいました。
息子には夫の気持ち、母の心配や迷い、思いを話しました。
次は親は何もしない、そう最後に言いましたけど、次が起きないことを願うばかりです。
先ほど、アパートに戻って行く息子を見送りました。
見るたび、外見的に大きな変化はなくても、話すことを聞くと、生活ぶりが垣間見え、息子なりに一人の生活を頑張っているのだと感じます。
音楽活動も転機が訪れ、より一層これまで以上に忙しくしているようで、日々の努力が少しでも報われたらいいなと願う母なのです。
いろいろな人と出会い、喜び、怒り、失望、切なさ、やりきれなさ、そしてまた希望を見出している息子。
今、寝る時間も削っているような生活のようですが、好きなことをやる、そのために努力する、頑張ること、それは大変だけれど楽しさと、やりがいがあるようです。
母にできることは応援すること、心配しながら見守ることだけ。
まめに息子からLINEに連絡は入るので、それを見てはホッとしたり、ハラハラしたり、文字から心配の種を見つけてしまう母ですが、おおらかに、おおらかに、その気持ちで息子の全てを受け入れたいと思うこの頃です。
天候が不順で息子も鼻声でした。
体調管理が難しい時期ですが、一日一日を無事に過ごせるように、頑張りすぎないことも大切だと感じます。
自分の身体、体調と相談しながら、ですね。
今日に感謝。