東京メトロの新橋駅に、幻のホームがあるのを知っていますか?昭和10年代に建設されたのですが、諸事情ですぐに閉鎖され、いまも通路のドア一つで隔てた先に存在しています。このホームを猪瀬副都知事が教えている東工大の「日本の近代」で取り上げようと思い、見学会を計画しました。ところが、事務所のスタッフがミスをして、学生には10日と連絡したのに、東京メトロには17日と伝えていたのです。これが発覚したのは、10日当日のお昼頃。学生の集合時間は、午後2時。開始まであと数時間しかありません。解決策は2つ。一つは学生に連絡して17日に変更すること。でも、見学の日程がずれると次回の授業の予定が狂ってしまう。この案はベストではない。そこでこのときは、東京メトロにムリをお願いして、10日に見学させてもらいました。年間の授業や学生への連絡、東京メトロの事情をすべて考慮すると、これがベストの解決策でした。


どんな優秀なひとでもミスを犯すことはあります。が、実力が問われるのは、そのあとの対応です。ただ「すいません。」と謝るだけに人は三流。セカンドベストでその場をしのごうとするのは二流。全体を見渡して、最善の策を講じられるのが一流です。


僕も事業を立ち上げたら、最善の策を講じられるよう考えて行動します。


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猪瀬副都知事の書物「突破する力」より。