以前にも、話題にさせていただいた本です。司法試験の塾「伊藤塾」の塾長の書かれた本です。

僕がこの中で特に勉強するにあたり参考になった箇所を述べさせていただきます。

<問題は2通りの問題しか出題されない。>

それは「自分の知っている(解くことのできる)問題」と「自分の知らない(解くことのできない)問題である。その「知らない問題」が出た時に、どのように対処するかが重要になってくると思います。
以下に自分なりの「自分の知らない問題」に当たった時の対処法と自分なりの勉強方法を記したいと思います。

 合格率は関係ない。自分ができれば良いんだ。
「合格率」という概念を持つと、「合格率が低いから、自分には難しい」ということで、勉強に対するモチベーションが下がったり、落ちてしまった時の言い訳になってしまいます。どんな試験でもそうなのですが、自分が満点をとれば、絶対に合格できるはずである。また矛盾しているかもしれませんが、必ずしも満点を取る必要はありません。合格点を取れれば良いと思います。(「ドラゴン桜19巻」参照)

 全てを丸暗記する必要はない。
マークシート式の問題であると、必ず答えが問題に書いてあります。全てを暗記する必要はありません。「どれが正解が判れば良いんです。」

例えば「相対的剥奪理論を説いたのは誰でしょうか」という問題を口頭で問われたとします。「誰だっけ?」頭ではここまで出かかってきていたとします。「最初の一文字を教えてください。」と問いかけ、「タ、です」と答えたら、「あ、タウンゼントですね。」といったように、頭の中で、その人物と事柄がイコールで結ばれていれば、問題と答えが出たら、自ずと正解が判ると思います

 物事は言葉で覚えない。イメージで捉える。
例えば、年代の問題等で、西暦で覚えるか、昭和何年等で覚えるか、人それぞれであると思うのですが、僕は後者でした。人によっては「後で西暦に直すのがいちいち面倒くさい」という人もいましたが。僕の場合は、「昭和10年代」「昭和20年代」「昭和30年代」「昭和40年代」「昭和50年代」「昭和60年代」「平成何年代」といった時、それぞれの10年代に特有のカラーが生じます。(自分特有の雰囲気的みたいなものでありますが。)「昭和10年代は戦争前、戦時中」「昭和20年代は戦後の貧しい時代」等。またスポーツの歴史に流れを合わせ、「昭和40年に巨人が優勝したら、昭和40年に巨人が9連覇した。その時にはこんなことがあったんだ」「昭和50年に広島が優勝したら、昭和50年代は広島が強かったなあ。その時にはこんなことがあったよな」「昭和60年に阪神が優勝したときには、大韓航空機が墜落した事故があったよなあ」等。(もし仮に、西暦に直さなくてはいけない時も、自分が生まれた時の西暦位は覚えているので、昭和47年は1972年だったよな。「1972-471925を足せばいいんだ」と言った風に僕は対処してました。他には2000年は平成12年、それは確実に覚えました)また自分史に合致させるのも良い方法であると思います。例えば「僕が生まれる一年前に「~法が施行されたんだ」そしてその4年後「~法に改定されたんだあ」、「「介護保険法」が施行された時、僕が初めて転職した年だったよな」等、自分史に合致されることにより、イメージがつきやすくなってくると思います。それが自分が「小学校時代」「中学校時代」「高校時代」「大学時代」「専門学校生時代」「社会人時代」等でも良いと思います。年代だけではなく、その他の事項にも色々とイメージで捉えるとわかりやすくなることもあります。例えば、マーケティングの用語で「クロスセリング」「アップセリング」という言葉があります。「アップセリングとは顧客が検討しているものよりランクの高い製品・サービスの販売をすること、クロスセリングとは顧客が購買する、あるいはすでに利用している製品・サービスに関連するものを販売していくことを言います。」と言われても、ピンと来る人は少ないと思います。それが「ハンバーガをご注文ですね。「ポテトはいかがでしょうか」というのが、<クロスセリング>で、「ビックマックにいたしましょうか」というのが、<アップセリング>である、という風にイメージや例えることにより判りやすくなる、ということも多いと思います。
福祉の問題では少ないかもしれませんが、問題に図を加えると判りやすくなることもあると思います。
 勉強法について
僕は主に過去問を繰り返し解いてました。参考書をまとめたりすることもあったのですが、問題を解いている方が自分としては楽しかったからです。僕が実践していた勉強法は、小さなファイルを科目別にスタンバイして科目ごとに自分で問題を用紙に書き、その裏に解答を書き、それを何回転もさせるという方法です。そこで「語句」等のもんだいであったら正答を書けばよいのですが、「これは合っているか、間違っているか(いわゆる○×問題)であるならば、かならず合っている方」を記入していました。」というのも、試験本番で「これ、あのファイルに書いてあったけど○だったかな、×だったかな」と迷ったら困ると思うからです。

※人それぞれ適正があると思いますが、「僕は量から質を生み出す方法」であったと思います。決して要領は良い方でなく、何か空いている時間があれば、勉強をすることによって、落ち着くことができるようになりました。と、同時に心がけていたのは「自らスケジュールを立てて忙しく過ごすよう」にしていました。現在、ジムでトレーナーをしているのですが、ジムの方にも「今週は何曜日の何時からきます。」というスケジュールを予め伝えておきます。そうすれば。「何時までに勉強をどこまで仕上げなくてはならない」と自ずと決まってきます。それを実行するために、自分は一生懸命勉強したと思います。そうすると勉強しているのが楽しくなってきますし、生活も充実してくると思います。と、同時に言えるのは「勉強によるストレスは、勉強でしか解消できない」ということです。

もちろん人によって家庭環境、業務内容も違いますので、「こうすれば良いと思う」みたいな軽はずみなことは言えないのですが、自分に適した勉強法を見つけていただければ、と思います。


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