A ROOM WITH A VIEW/PAUL McCARTNEY
今回のPAULの「A ROOM WITH A VIEW」についてお話する前に、
この曲を作ったNoel Cowardについて少し触れたいと思います。
・・・と言っても私はほとんど何もわからない状態でして。(^^;
ノエル・カワード(1899.12.16 - 1973.3.26)は1930年代に活躍した
俳優・作家・脚本家・作詞家・作曲家・映画監督です。
と言われても私はピンと来てなくて、映画『八十日間世界一周』で
「あ~ぁ」って思った程度なんですよね・・・
そのNoel Cowardのトリビュート・アルバムが1998年に発売されたのが
『TWENTIETH CENTURY BLUES~The Songs Of Noel Coward』で、
この中にPAULが歌った「A Room With A View」が入っているんです。
このアルバムの収益は、全世界のエイズ治療のために活用されるので、
そういう意味でもPAULは参加したのではないかと思うんです。
このアルバムに収録されている曲とアーティストは下記の通りです。
01. Introduction (To Twenties Century Blues)/エルトン・ジョン
02. Parisian Pierrot/テキサス
03. Marvellous Party/ディヴァイン・コメディ
04. A Room With A View/ポール・マッカートニー
05. Sail Away/ペット・ショップ・ボーイズ
06. Someday I'll Find You/ショーラ・アマwithクレイグ・アームストロング
07. There Are Bad Times Just Aroud The Corner/ロビー・ウィリアムズ
08. Ill See You Again/ブライアン・フェリー
09. Mad About The Boy/マリアンヌ・フェイスフル
10. Mad Dogs And Englishmen/スペース
11. Poor Little Rich Girl/スウェード・フィーチャリング・ライサ
12. I'll Follow My Secret Heart/スティング
13. London Pride/デーモン・アルバーン&マイケル・ナイマン
14. Mrs Worthington/ヴィク・リーヴス
15. 20th Century Blues/エルトン・ジョン
私はオリジナルを知らないので比較が出来ませんけど、
時代を考えるとかなりアレンジを加えた曲もあれば
オリジナルに近いのではないかというアレンジの曲もあるんです。
アルバムとしても非常にクオリティが高くて
聴いていてもすごく感じがいいんですよ。
テキサスのような打込みをバックに歌う「Parisian Pierrot」や
新しい雰囲気なのに和んでしまう「Sail Away」とかもいいですし、
ショーラ・アマwithクレイグ・アームストロングの「Someday I'll Find You」、
ブライアン・フェリーの「Ill See You Again」、
マリアンヌ・フェイスフルの「Mad About The Boy」、
エルトン・ジョン のタイトル曲「20th Century Blues」も落着いた感じで
聴き入ってしまうんです。
そしていかにもPAULらしい古ぼけたアレンジをバックに心地よく歌っているのが
「A Room With A View」なんです。
このアルバムで一番オリジナルに忠実にカバーしているんだろうな~と思う
素晴しい歌を披露してくれているPAUL McCARTNEYですけど、
この曲ってこのままWINGS時代の『VENUS AND MARS』に入っていても、
まったく違和感がないくらいPAULにフィットしていると思うんです。
・・・っていうかPAULのオリジナルと言っても納得しそうなんですよ。(^^
ホントにリラックスしながらレコードに針を降ろして、
オシャレにカクテルでも飲みたいところでしょうか・・・
本当に素晴しい曲に、素晴しいアレンジ、そして素晴しいヴォーカルに
とろけそうです。
トリビュート・アルバムはあまり好きではない私ですけど
このアルバムはお薦めの1枚です。
PAULファンには「A Room With A View」を聴く為だけに購入されても、
きっと損はしないと思いますよ。