DAVID BYRNE/DAVID BYRNE | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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DAVID BYRNE/DAVID BYRNE
All tracks written by David Byrne.
1. A Long Time Ago – 3:27
2. Angels – 4:43
3. Crash – 4:28
4. A Self-made Man – 3:51
5. Back in the Box – 4:24
6. Sad Song – 3:03
7. Nothing at All – 4:51
8. My Love Is You – 2:01
9. Lilies of the Valley – 4:28
10. You & Eye – 5:08
11. Strange Ritual – 6:51
12. Buck Naked – 3:51
DAVID BYRNEと言えばTalking Headsのリーダーとして牽引してきた人ですが、
やはり時代の代表作と言えば80年に発表された『Remain in Light』だと思います。
アフリカのサウンドに目覚めたかの様な仕上がりには本当に驚いてしまいました。
ですからどうしてもTalking Headsのサウンド、DAVID BYRNEのサウンドを

思い起こすと『Remain in Light』を思い出してしまうんですよね~。(^^;
さて今回アップしたDAVID BYRNEが94年に発表した『DAVID BYRNE』ですけど
やはり個性的なサウンドがぎっしりと詰まっているアルバムなんです。
このアルバムを聴く前はやっぱりアルバム『Remain in Light』みたいな曲が

流れ出すと思っていたら、1曲目の「A Long Time Ago」はなんとめちゃ退廃的な

サウンドが流れてきて困ってしまいました。
世界観がグレーでスタートするなんて私としては胸が締め付けられた感じで

嫌ですし、どうも生理的に合わない感じがするんです。まっ、拒絶反応ですね。
出来れば遮断したいですが。
曲自体に光が見えてこないのは何ともし難いわけですが、
DAVID BYRNEの歌をよく聴くとさほど退廃的でもないような・・・
バックのギターやキーボードのアレンジがそういう感じを強調されるのかもしれません。
実際この曲を聴いたときに「失敗した」が点灯しましたが、
2曲目の「Angels」が始まった途端に「これこれっ~~~」が点灯!!!!
ギターの軽やかなストロークと流れる様なベースの音に乗って、
DAVID BYRNE独特な独り言のようなほっぽりだしたような歌声を聴くとホッとしました。
やっぱりこのノリは大切ですね。(^^
ドラムスやパーカッションは前に出てきていますし、ベースの動きは最高なんですよ。
私なんかこの「Angels」をオープニングに持ってきてくれたら
凄く良いのにって思ったくらい弾け具合が心地良い曲なんです。
3曲目の「Crash」はどこかギターが主張して凄い感じなんですけど、
そこへDAVID BYRNEのユルユルとした歌が入って来ると落ち着いちゃうんですよ。
バックのリズム隊とかの音はCRIMSONの様な雰囲気がして、
時折キッと睨まれる感じがするんです。
聴いてて緊張しちゃいそうですよ。DAVID BYRNEの歌との対比が素晴しい一曲です。
4曲目の「A Self-made Man」は静かな雰囲気で始まる曲で、
DAVID BYRNEの不思議な弾け方をする定番曲とは趣の違った曲なんです。
全体は淡々とした感じですけどアレンジは凄く落ち着く音で覆われていて、
プログレな感じさえするくらい落ち着きます。
DAVID BYRNEのヴォーカルも一定の枠からは飛び出てはいないのですが、
その中でとても主張して来るのが面白いんです。
静かにひとりTalking Headsをやっているかの様な後半が聴きどころなのかも。
5曲目の「Back in the Box」は出足からフックのある不思議なギターリフで
スタートします。何だか最初はギターとドラムの音で終わっちゃうんじゃないの?って
心細くなるんですがこの単調な音にベースのアクセントのある音やコーラスが
加わってくると弾みがついた様に曲がいろんな方向に転がって行くんです。
こういう個性的な曲って聴いて行くうちにハマってしまって好きになっちゃうんですよ。
シングルにしても良かったのでは・・・
次の「Sad Song」は何ともスペインやメキシコを思わせる感じがいいです~~~。
聴いているとSANTANAがそのままやってもハマりそうな曲調が最高ですよ。
ラテンな雰囲気似はやはりパーカッションの存在が大きいですけど、
この曲でもしっかりとパーカッションが全面に入ってきて曲を盛り上げてくれています。
ちょっとマイナーな感じがやっぱりラテンにはあっている様な気がするな~なんて
勝手に思って聴いています。(^^;
DAVID BYRNEがこういう曲を歌うとすごく引き立ってきちゃってカッコいいんですよ。
7曲目の「Nothing at All」はガラッとさっきの曲とはイメージが変わって、
何か一回聴いても上手く掴めない雰囲気がある曲です。
ギターとかは少し穏やかな感じがしてはいますけどCRIMSONのフィリップ先生を
感じさせないでもいない音がながれてきたりするので緊張するところも出て来るんです。
ぜんぜん激しい曲ではないので聴きやすいんですけど最終的にはDAVID BYRNEの

世界に引っぱられちゃっていて、何か変な感覚になっちゃいます。
8曲目の「My Love Is You」はギターの弾き語りでDAVID BYRNEがシンプルに
歌っています。弾き語りとは言ってもちゃんとバックではベース等の音は入って来るので
アレンジとしては面白い効果が出ているのではないでしょうか。
この曲を聴いていると意外に他のミュージシャンもこの時代にこういう曲を

歌っているので何かそういう空気が広がっていたのかもしれませんね。
9曲目の「Lilies of the Valley」もオシャレな雰囲気が感じられる曲なんですけど
途中から何とも個性溢れるDAVID BYRNEの歌に替わると、どんどんと激しさを

増して行き何だか動揺しそうな盛り上がりをしていくんですよ。
この独特な世界観はTalking Heads時代からありましたが、
ここでは少し危機感も含まれて聴かされている様な感じさえします。
サウンドとしては間違いのない聴きごたえのある曲に仕上がっているんですけどね。
でも夜一人で聴いていたら何かでハッとさせられちゃうような気持ちにさせられそうです。
続く「You & Eye」の弾んだリズムを聴くと安心しちゃいますが、
やはりこういうリズムにノッてDAVID BYRNEの一本調子?なヴォーカルが

流れて来るとピタッとあっちゃうんですから・・・
曲は南国風な感じもする明るいサウンドになっているので、
そのバックもかなり弾けた感じで盛り上がっているんですよ。
聴いてて踊りたくなる様な曲調はいいですよね~リズム隊はとにかく弾んでいますし、
ギターの演奏も細かなピッキングでリズムを刻んでいて
すごく聴きどころが多い一曲なんですよ。
これ聴いたらラテンの人は間違いなく踊っちゃいます。
11曲目の「Strange Ritual」は静かに流れて来るイントロがちょっと
ヒヤッとしちゃう曲で、ここでのDAVID BYRNEのヴォーカルは淡々としていますし、
もう~語りみたいになっています。
こういう曲を聴いちゃうとブライアン・イーノやデヴィッド・シルヴィアンを
フッと思い出したりしそうなんですよね。
要所要所のギターとかはCRIMSONのフィリップ先生のようだし・・・
何だか掴みにくい曲なのかもしれません。(^^;
そしてこのアルバム最終曲「Buck Naked」ですけど、控え目にちょっとレゲエな

リズムをバックにDAVID BYRNEが歌っているんです。
盛り上がりももちろんあるんですけど、ギターとキーボードでやっちゃっているので
不思議な盛り上がりを作っているんですよ。
派手さはないけど、それがインパクトになって結果派手に感じちゃうって曲なんです。
最後にこういう曲で締めくくるというのもさすがDAVID BYRNEです!
やっぱりDAVID BYRNEが作ったアルバムだけあって聴きごたえがあります!!
まっ、このアルバムが全くヒットしなかったのもわかりますが、
その反面なんでこれがヒットしなかったのって思えるんです。
これは聴く人の感性をためされているのかもしれませんね。
私は是非多くの方に聴いてもらいたいアルバムなんですけど・・・・