THE MAGIC CHRISTIAN／OST
●Side-A
1 Introduction
2 Come And Get It
3 Hamlet Scene
4 Hunting Scene
5 Carry On To Tomorrow
6 Lilli Marlene
●Side-B
1 Flip Your Wig
2 Magic Christian Waltz
3 Come And Get It
4 Rock Of Ages
5 Newsreel March Music
6 Mad About The Boy
7 Something In The Air
この『THE MAGIC CHRISTIAN』は1959年にTerry Southernによって
書かれた喜劇小説を元に作られて映画で主演はPeter Sellersと
Ringo Starrです。Christopher Leeが吸血鬼役でも出ていますよ。
映画自体はちゃんと観たことがないのですが、
そんなにヒットはしていないようです。
ただRingo Starrが主演で出ていることと
映画内で流れている楽曲がBadfingerの曲が3曲「Come And Get It」
「Carry On To Tomorrow」「Rock Of Ages」というのも
BEATLESファンが注目したところです。
もちろん「Come And Get It」はPaul McCartneyが作った曲で
この曲を提供するの当たって、PaulはBadfingerのメンバーに
自分のデモ通りの演奏したら必ずヒットすると伝えています。
実際Paulが渡したデモ通りにBadfingerは演奏して
この曲をヒットさせています。
またこの映画のオープニングで流れるBadfingerの名曲
「Carry On To Tomorrow」は非常に印象的なんです。
ただ映画の内容からして、この曲がオープニングって
どうなのかなって思ってはしてしまいますね。
そのギャップが面白いと言えばそうなのかもしれませんが、
Peter Sellers演じる大金持ちSir Guy Grandと
めちゃ浮浪者しているRingo Starrの差が凄くて
まさかこの曲をバックに二人の格差を観るのが凄いです。
Badfingerの楽曲の合間にKen Thorneが書いた曲が
織り込まれていて、かなりサウンドトラック感があって
楽しめるんです。
オープニングのファンファーレから途中のジャジーな曲まで
いろいろ入っていて楽しめます。
もちろん映画内での会話とかも曲の前後に入ったりして
面白いのですが、その会話を聞いているとどういう内容の
映画なのって思ったりもします。（＾＾
ちなみにRingo Starrは歌ったり、演奏は全くしていませんが、
A面「Hunting Scene」で狩りで猟銃を撃っているときの
しゃべりが入っています。この狩りシーンでは最初猟銃を
歌っていますけど、途中から機関銃をぶっ放しています。（＾＾；
歌モノは当然良いのですが、先に書いたKen Thorneが書いた
楽曲も良いんですよ。
映画の内容とは関係なくめちゃかっこいい曲が流れて来たりします。
例えば「Flip Your Wig」なんてとても壮大な曲ですし、
「Magic Christian Waltz」はタイトル通りの優雅ワルツが楽しめて
凄くいいんです。ちなみに「Magic Christian Waltz」の後に
流れてくるBadfingerの「Rock Of Ages」の激しさに
驚かされてしまいますし、この曲が映画のどんなシーンで
使われるのか教えてほしいくらいですよ。（＾＾
Badfinger以外に歌モノが2曲あって、その1曲がNoel Cowardが書いた
「Mad About The Boy」です。舞台劇の歌みたいというのか、
シャンソンみたいな曲というのか・・・なかなか凄い感じです。
この曲もどこで使われるのか・・・（＾＾
もう一曲の歌もが最後の「Something In The Air」で
この曲がいいんですよ～。誰が歌っているのかは知りませんけど、
このサントラのイメージに凄くあっている歌モノなんです。
Badfingerの楽曲は録音が異なっているので
他の曲とはちょっと浮いた感じがするんですよね・・・
全体を通してサントラとしては個人的によく出来ている内容だと
思いますし、聴いてて面白いと思います。
このサントラを聴くと映画の方も凄く観たくなりました。
でも、この映画には奴隷の女王、バーのオカマ、吸血鬼、酔っ払い、
ハムレットなどが出るようですから・・・ちょっと危ないかも。（＾＾
最後になっちゃいましたけど、Ken Thorneがスコアを書いていますが、
この方はBEATLESの「HELP!」やJohn Lennonが出演した
「How I Won The War」のスコアを担当した方です。
そういう意味ではBEATLESファンは買いの1970年発表のサントラですね。