THEY OUGHTA WRITE A SONG /HALIE LOREN
1. They Oughta Write a Song
2. Whiter Shade of Pale
3. Blue Skies
4. Autumn Leaves
5. Fever
6. God Bless the Child
7. My Rainbow Race
8. Perhaps, Perhaps, Perhaps
9. How Should I Know
10. Summertime
11. I Don't Miss It That Much
12. Dock of the Bay
13. As Time Goes By
私が聴くのはロックやポップスばかりですが、気が向くとMiles Davisとかを聴きます。
JAZZの場合はインストばかりで、ヴォーカルものは聴かないんです。
・・・で今回アップしたのはJAZZでヴォーカルもの・・・(^^;
歌っているのはHALIE LORENです。私はこの方まったく知らなかったんですけど、
あるブロガーさんがお勧めという事で『THEY OUGHTA WRITE A SONG』を
聴いてみたんです。
これが有名な曲のオンパレードで、聴いていてうっとりしてしまうんですよ。
このアルバムは、日本でジャケを変更して邦題『青い影』で発売されています。
2曲目に「Whiter Shade of Pale」が収録されているので、
日本ではオリジナル・タイトル曲より「青い影」の方が知れているので
そうしたのでしょうね、きっと。
でもそれはそれで正解だったような・・・何故って「Whiter Shade of Pale」が
とても落ち着いた雰囲気で街の中を輝く星を眺めながらバーボンでも飲みたい気分に
させてくれるんです。
ピアノの軽やかなイントロの「Whiter Shade of Pale」もすごくいいですよ。(^^
3曲目の「Blue Skies」はちょっと弾んだ演奏に彼女のスキャットする歌が
大人って感じを味あわせてくれるんです。
この曲はウイリー・ネルソンのカバーで親しんだ私は、彼女の歌を聴いてまたまた
親しみそうになっています。
さすがに幼少からエラ・フィッツジェラルドとかを聴いているだけはありますね。
ノリのいいこういう「Blue Skies」を歌うかと思えば「Autumn Leaves」を
しんみりと、また切々と歌う雰囲気はなんとも言えないくらい自然に引っ張られそうです。
ピアノが素晴しいソロも聴かせてくれて、何か霧に含まれている水分を伝わってくるような
美しさをあじわえますよ。
こういう穏やかな雰囲気ばかりで構成されていると思った私は次に流れて来る
「Fever」を聴いてぞくっとしてしまいました。
出足のウッドベースがとても響いていて緊張してしまいそうでした。
この曲はプレスリーも歌っていましたが、彼女の歌いっぷりも静かな迫力を持っているので、
ぜひ聴いてほしい一曲です。
そんな迫力のある曲のあとにムーディな「God Bless the Child」が流れて来ると
気分は一気に夜のラウンジです。(^^ここではバランタインがいいでしょうか・・・
こういう曲が流れていたら会話っていらないです。
グラスのバランタインと静かにささやくのがお似合いですよ。
途中で流れて来るホーンもいいな~♪
そんな思いがパッとかわっちゃうのが、ちょっとトロピカルな「My Rainbow Race」。
こういう曲まで歌っちゃうのですから、幅の広いヴォーカリストです、ホントに。
こういう曲も流れて来ると、それが心地良くて耳を傾けちゃうんですから不思議ですね。
そしてその後を続けて流れてくるのが「Perhaps, Perhaps, Perhaps」。
まさかこういう曲まで歌っちゃうなんて思わなかったので、嬉しくなっちゃいましたよ。
メキシカンというかスパニッシュというか・・・いいですね~。
意外にこじんまりと終わった後に「How Should I Know」がしっとりと流れてくると、
前の曲とのギャップのせいでしょうか、なんだか聴いていて溶けちゃいそうな優しさに
包まれてしまいます。
こういう曲ではブラシのドラムがいいアクセントになってくれますね。
続く「Summertime」はあまりにも有名な曲で、『ポギーとベス』の中で
使われていたガーシュインの名曲です。
この曲はジャニス・ジョプリンの印象が強くて、HALIE LORENのヴァージョンって
どうなのかな~っておもいましたけど、これがなかなかで渋いんですよ。
淡々とした感じは逆に印象を強く植え付けられたような気させします。
いいな~この曲。
「I Don't Miss It That Much」が流れてくると
軽いステップを踏みたくなるくらい落ち着いた感じながら
軽やかさを楽しみたくなるような曲です。
ちょっと指でカウンターを叩いてリズムをとりたくなっちゃいそうですから・・・
さてここに来て「Dock of the Bay」って、聴いている方は驚いちゃいますよ。
オーティスの歌った名曲ですが、ここでは少しやわらかな感じで彼女が歌っています。
これってすごく心地良くて、途中のアクセントのあるうねりがまた良いんですよ。
それにセクシーな雰囲気も漂って、またそれが魅力になっちゃっています。
そしてこのアルバムを締めくくる「As Time Goes By」は、
これ以上しっとりとはならないくらい揺らぐ空気が伝わってきそうな歌声を堪能できます。
静かに響くピアノとの流れが本当に曲の美しさを照らし出してくれています。
この美しい歌声が終わって行くと、また「They Oughta Write a Song」へ
戻っていきそうです・・・・