NIGHT PASSAGE/WEATHER REPORT | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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NIGHT PASSAGE/WEATHER REPORT
1. Night Passage(Zawinul)6:30
2. Dream Clock(Zawinul)6:26
3. Port of Entry(Shorter)5:09
4. Forlorn(Zawinul)3:55
5. Rockin' in Rhythm(Ellington, Mills, Carney)3:02
6. Fast City(Zawinul)6:17
7. Three Views of a Secret(Bob Mintzer/Pastorius)5:50
8. Madagascar(Zawinul)10:56
○Josef Zawinul – Keyboards、Wayne Shorter – Saxophones、
Jaco Pastorius – Bass、Peter Erskine – Drums、
Robert Thomas Jr. – Hand drums
昔大学の友達がよくWEATHER REPORTを聴かせてくれたんですけど、
当時はこういうインストはピンとこなくって
あまり深くは入り込んではいませんでした。
ですが年月がすぎると嗜好も変わるのでしょうね・・・
WEATHER REPORT最近よく聴きます。
今回は1980年に発表された『NIGHT PASSAGE』をアップしてみました。
メンツがメンツだけに悪いはずがないんですけど、
1曲目の「Night Passage」から既にすごく入り込みやすいサウンドが楽しめます。
Peter Erskineの軽やかですけどメリハリのあるドラムスとJaco Pastoriusの
あの独特な音が飛び出してくると、もうそこはジャジーでフュージョンな感じに

浸れます。
Wayne Shorterのサックスも軽やかにメロディを奏でていますし、
そのバックをZawinulのキーボードが心地良く流れて来るんですから最高です。
この曲を聴いていると、ナベサダさんのサウンドを思い出しちゃうんですよね。
メロディが親しいみやすいからかもしれませんね・・・
でもJaco Pastoriusのベースだけ聴いてたらめちゃめちゃ弾んでいて
何だか別の演奏しているんじゃないのって思っちゃいますよ。
でもちゃんとあっているのですから、やっぱりこの人は凄いです。
2曲目の「Dream Clock」は前のタイトル曲とは違って、Port of Entry
すごく静寂を感じるキーボードから曲がスタートして行きます。
そこへとても穏やかながら印象深いJaco Pastoriusのベースが入って来て、
その後をWayne Shorterの落ち着いたサックスが流れて来るんです。
とても心地良い雰囲気の曲で、思わず心が落ち着いてしまいそうな

気になってしまいます。
でもJaco Pastoriusのベースが聴こえると、

優しい音にも関わらずハッとさせられます。
この曲は絶対に昼間より夜か明け方に聴きたくなる曲ですね。
3曲目の「Port of Entry」は前の流れを踏む感じで曲がスタートしますけど、
すごくPeter Erskineのドラムスがかっこ良く入って来るんです。
別に激しいわけでもないですし、重いわけでもないんですけど
なんともしなやかフッと入ってくるんですよ。
ここでのシンバルの入りもめちゃめちゃカッコいいので、
ここだけ何回も聴いてもいいくらいです。
この曲はWayne Shorterの曲なので、Wayne Shorterのサックスが
前に出ては来ますけど、さすがにJaco Pastoriusのベースはそれでも
目立ちますよね。(^^いちいち格好良すぎです!
中間部のJaco Pastoriusのベースの早弾きは圧巻です。
これ聴いていたら実際にライブで体験したくなると思いますよ。
私も体験したいと思っているくらいですから・・・
この曲はライブになっていて途中から拍手とかが入って来て、
そこから一気に弾けてそのままエンディングになっちゃうんですから驚きです。
あっという間の後半部です。(^^
続く「Forlorn」は、Jaco PastoriusのベースとJosef Zawinulの
キーボードが静かに語り合っている様な雰囲気で音が流れて行きます。
非常にゆったりとした感じで演奏されますが、
彼らの演奏はどうしても心を揺さぶるので100%ゆったりとしては聴けません。
でもすごく「間」を楽しめる一曲だとは思いますよ。
5曲目はJAZZの「Rockin' in Rhythm」をしっかりこのエレクトリックな
グループがかっこよく演奏してくれています。
JAZZはJAZZなんですけど、彼らのフィルターを通すと弾みが出来て

かっこいいんですよ。
Ellingtonの曲もいい意味で期待を裏切られて面白いですよ。
それにしてもJaco Pastoriusのベースは存在感が大きいですよ、ホントに。
次の「Fast City」ではPeter Erskineのドラムスが出足から炸裂って感じで
走りますけど、それを追い越すかのようにJaco Pastoriusのベースと
Wayne Shorterのサックスが勢いをつけて出て来るのは圧巻です。
どちらかというと演奏が前に出て来て、メロディは後になっちゃっている
印象はしますけど、そこはやっぱり電化MILESの影響なのかと思ったりもします。
Wayne Shorterのサックス・ソロなんてMILESを彷彿させますからね~。
7曲目の「Three Views of a Secret」はJaco Pastoriusのアルバム
『Word of Mouth』にも収録された曲で、彼の穏やかな雰囲気のベースと
Wayne Shorterの緩やかなサックス、そしてZawinulのキーボードが緩やかに
進みますが、突然激しく音が弾けてどうなるのかと思うと
また落ち着いた感じへと戻っていきます。
意外にPastorius本人が作った曲にしては派手な演奏をしかけてこないのも
逆に面白いんですよ。全体にとても爽やかさがある曲だと思います。
さてこのアルバム最後を飾る曲は10分超えの「Madagascar」です。
どこか土着な雰囲気が出ているのはパーカッションが

前にでているからでしょうけど、その雰囲気も途中から徐々に表情が出て来て

ゆったりとしたうねりを感じさせてくれます。
こういう曲だけにそれぞれの演奏がより楽しめますし、
途中から一気に盛り上がったりするととても向上する気分になってくるようです。
それにしてもJaco Pastoriusのベースって曲の奥で弾いていても
ちゃんと聴こえて来るというのに驚かされます。
やっぱり凄いベーシストですよね。(^^
アルバム全体としては聴きやすいですし、各々の演奏も立っていて

聴きごたえもあるので、いろんな方に聴いてもらいたい1枚ではあります。
まぁ~これ以前のアルバムが有名すぎますけど、このアルバムも素晴しいと思います。
最後にこのアルバムは、BillboardのJAZZチャートで2位、
HOT 100でも57位と健闘しました。