NO FUN ALOUD/GLENN FREY | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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NO FUN ALOUD/GLENN FREY
●SIDE-ONE
1. I Found Somebody
2. The One You Love
3. Partytown
4. I Volunteer
5. I’ve Been Born Again
●SIDE-TWO
1. Sea Cruise
2. That Girl
3. All Those Lies
4. She Can’t Let Go
5. Don’t Give Up
この『NO FUN ALOUD』はGLENN FREYがEAGLES解散後の82年に

発表した1stソロ・アルバムです。実はこのアルバムが発表された時、
このジャケットのデザインの酷さに購買意欲をなくしてしまったんですが、
1曲目の「I Found Somebody」が流れ出した途端、
EAGLESってDON HENLEYじゃなくてGLENNなんだと思いました。
出足のゆったりとしたサックスに導かれて、心地良いメロディが流れてくると
私は心の中で「これ、これっ!」なんてガッツポーズをとりました。
この曲でのGLENNのヴォーカルを聴いて懐かしさすら感じてしまいました。
とにかくEAGLES時代とは違うGLENNがここにはいるんですが、
この曲をEAGLESの後期の作品に収録をしても、
まったく違和感を感じないと思うほど素晴しい曲に仕上がっているんです。
もう~この曲一曲でこのアルバムは買いですっ!
2曲目の「The One You Love」も緩やかなサックスで入って来るバラードです。
この曲はGLENNの素晴しいヴォーカルが引き立った一曲ですが、
いかにもバラードって感じのアレンジではなく、

控えめなストリングスが曲全体を引き立て、

さらにGLENNのヴォーカルにツヤを与えてくれています。
でもなんといってもこのサックスが素晴しいです。
この曲も「I Found Somebody」と同様本当にGLENNの持ち味を

引き出している名曲だと思います。
そして3曲目に賑やかなロックンロールな「Partytown」が始まると、
体もウキウキ状態!
こういうシンプルなアレンジで繰り広げるナンバーはGLENNにピッタリです!
勢いというかノリというか、はしゃいでこそロックンロールって感じですよ。
ただただ嬉しくなっちゃう軽いノリにご満悦な私です。(^^
4曲目の「I Volunteer」は幾分落ち着いた曲で、
これはもうゆっくりとGLENNの歌を楽しむ曲って感じでいいんです。
前の3曲がめちゃめちゃ素晴しいので、
この曲の落ち着き感はやや控えめに感じますけど、
これがなかなかでサビからのうねりもあってすごく良いんですよ。
ギターソロも味わいがあっていいですよ。
決して凄いとは思いませんが、曲にピッタリで心地良いです。
そしてこのサイド最後の曲「I’ve Been Born Again」は
なんだかクセのありそうな感じで始まるんですが、
ちょっとストリート・ロックを感じさせてくれるんです。
曲が進行して行くと、いかにもGLENNらしいロックなナンバーで

いつのまにかノリノリ状態です。

この曲に限りませんが、GLENNって自分のスタイルがちゃんと
わかっている人で、曲に対してのアレンジや表現がとても素直で素敵なんです。
さてサイドが代わって1曲目の「Sea Cruise」はちょっとホーン前に出した
オールディーズなロックンロールに仕上がっています。
まっ、こういう雰囲気作りを意図してやっているので、
非常にアレンジに拘っています。
いかにもって感じをそのままやっちゃっているところも良いんです。
ちょっと陳腐なキーボードの音もぴったりで最高~~~!(^^
2曲目の「That Girl」はガラッと代わって穏やかな雰囲気のメロディを
持った曲で淡々とした感じがすごくいいです。
多分この曲だけだったら少し目立たないかとは思いますが、
サビ部分の盛り上がりなどはとても感激してしまうくらい作りがいいんです。
さすがGLENN FREYと言ったところでしょうか。
続く「All Those Lies」はいきなりのギターで驚くんですが、
そのギターの音に導かれてGLENNの渋いヴォーカルが流れて来ます。

曲としてはちょっとそれまでの彼の雰囲気とは違う面が楽しめる曲です。

こういう感じを出して来ても、きっちりと「らしさ」をだしているので

安心して聴けるのもいいんです。
GLENNのギターソロもすごくいいんですよね~~~
4曲目の「She Can’t Let Go」はなんだかトロピカルな感じと言うか、
どこか「ニュー・キッド・イン・タウン」をホンワカ・アレンジしたようにも
感じる曲です。すごく穏やかな感じが聴いてて落ち着きますし、
この雰囲気にうっとりとしてしまいますよ。

アクセントしてもこのアルバムの後半に入っているのはとても効果的で、

違った味わいがここで楽しめるのもファンとしては嬉しいかもしれません。
そして最終曲の「 Don’t Give Up」ですが、凄く派手な音で驚いてしまいます。
最初はなんだかダンス音楽になっちゃうのって思う様なキーボードの音が
気になりましたけど、そこからヴォーカルがながれて来るとまた雰囲気が
押しの強いナンバーに変わるんです。
最後にGLENNとしては派手さが出た曲ですけど、やはりちょっとノリのある
サウンドで当時の雰囲気を表したかったのかもしれませんね。
だからと言っていかにもという流され方をしていないので、
違和感は感じませんしアルバム最終曲としてはフックがついて

良かったと思います。
全体を通して予想以上の出来に満足してしまった私ですが、
やはりジャケが今も気になるところではありますね・・・(^^
このアルバムはBillboardで32位まで上昇し、RIAA公認ゴールドディスクを

獲得していますが、作品の内容からしたらもっと上位に上がっても

おかしくない作品だと思います。

ちなみに「I Found Somebody」が31位、「The One You Love」が
15位、そして「All Those Lies」が41位とそれぞれシングル・ヒットも
でているので、やっぱりこのアルバムの順位は納得いきませんね・・・
もしかしたらこのジャケデザインが足を引っ張ったとか・・・(^^;