BEBE LE STRANGE/HEART | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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BEBE LE STRANGE/HEART
●Side-A
1. Bebe le Strange (Ann Wilson, Nancy Wilson, Sue Ennis, Roger Fisher) 
2. Down on Me (A. Wilson, N. Wilson, Ennis) 
3. Silver Wheels (N. Wilson) 
4. Break (A. Wilson, N. Wilson, Ennis) 
5. Rockin' Heaven Down (A. Wilson, N. Wilson, Ennis) 
●Side-B
1. Even It Up (A. Wilson, N. Wilson, Ennis) 
2. Strange Night (A. Wilson, N. Wilson, Ennis) 
3. Raised on You (N. Wilson) 
4. Pilot (A. Wilson, N. Wilson, Ennis) 
5. Sweet Darlin' (A. Wilson) 
HEARTというと1st『DREAMBOAT ANNIE』と2nd『LITTLE OUEEN』の
印象が強いのですが、その後のアルバムもなかなかの作品だと思っています。
今回はやや低迷時期発売ながら周りにインパクトを与えた

『BEBE LE STRANGE』をアップしました。
全体を通して聴くと迫力もあり、バラエティもある内容となっているので
聴きごたえもありますが、逆にそれが多少の違和感を生じさせているのも
事実なんです。でも充実していますのでOKです!(^^
オープニングの「Bebe le Strange」は一聴してHEARTとわかるロック・ナンバーで、
押しのある作品に仕上がっています。タイトルソングでもあるので、
個人的にはもう少し派手な展開があってもいいような気がするんですけど。
この曲はシングルになって、ビルボードで109位にランクしました。
2曲目の「Down on Me」・・・このへんのブルース系のナンバーを聴くと、
やっぱりZEPが好きなのが伝わってきますね。
雰囲気的にはGRAND FUNKの「ハートブレイカー」のスローな部分を
思い浮かべてしまうんですよね。
後半から徐々に盛り上がって、静かに終わっ行く所が最高なんです。
そして次に流れてくるのが「Silver Wheels」で、Nancy Wilson単独の
アコギ・インストナンバーで、すごく良い曲なんですけど、
アルバム3曲目に出て来る曲としてはどうかな~って思うんですよね。
出来ればもっと後半で聴きたかったナンバーですけど・・・
続く「Break」ではAnn Wilson押しの強いヴォーカルが聴きどころで、
やたらベースとギターのビトンビトンという音すらAnnが押さえ込んでいます。
とにかく押して押してって姦なのでしょうか~。
その押しの強い曲の後に流れるのが、ギターの弾き語りのような感じで始まる
「Rockin' Heaven Down」です。
この曲も勢いのある曲ですけど、もう少しメリハリをつけてもらった方が、
曲にインパクトが出たのではと思うんですけど、後半の盛り上がりは最高で
演奏もライブ感覚でやっているようです。
サイドが変わって流れるのが「Even It Up」で、私が大好きな曲なんですが、
どこかFOREIGNER的な感じもしないでもないですよね。
ホンーンも入っていて、盛り上がりを見せる一曲なんですよ。
このアルバム全体に言えるんですけど、ギターの音が拡散したような音が
気になるんです。
このへんが上手くいってればより重みが出て来たと思うんですけど・・・
この曲はシングル・カットされ、ビルボードで33位まで上昇しました。
次の「Strange Night」は、派手なギターがつんのめりながら入って来る曲で、
Annのヴォーカルも妖艶にロックしていいんですよ。
かなりバックでドラムスが頑張っているんですが、

何か引っ掛からないんですよ。どうしてかな~?
3曲目の「Raised on You」は、Nancyがドラム意外を全てこなしていて、
これをHEARTでやるというのはどうなんでしょうか?
やるのであれば、HEARTのメンバーでやった方が「まとまり」も

「らしさ」も出て来たと思います。
それに聴いていて一人で演奏しているというのがどうしても

感じられてしまい、曲の良さをさらに損ねている感じがするんです。
もっと枠からはみ出て飛び出してほしい曲なんですけどね・・・
続く「Pilot」は、ちょっと優し気なポップ風の曲で、
アルバム全体としてはアクセントになっていてすごく目につく曲なんですよ。
メロディもキャッチーですし、HEARTにしては面白い曲だと思います。
ただ彼女達のイメージとしては異なるのかもしれませんが。(^^;
そしてアルバム最終曲の「Sweet Darlin'」では、全ての演奏をAnnが
こなしている曲で聴いていてすごく美しいメロディを持っているんです。
一番驚いたのはドラムスの音で、思った以上に張りがあって

私好みの音だったんです。
全体にピアノの音が印象的に流れていて、アルバムの最後を

締めくくるのに相応しい曲なんです。
このアルバムはBillboardで5位まで上昇して、RIAA公認ゴールドディスクを
獲得するヒットをしていますけど、この後に発表されたアルバム数作が
思うようにチャートが伸びず最終的には外部のライターの曲を使って
復活をする事になるわけです。
そういう意味ではHEARTとして純粋なオリジナルでヒットした最後の作品と
言ってもいいと思います。
やるからには売れないといけないのでしょうけど、
やはりオリジナルにこだわって作品を作ってほしかったと思うんです。
まっ、私の我が侭ですけどね。(^^;