THE WHO SINGS MY GENERATION/THE WHO | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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THE WHO SINGS MY GENERATION/THE WHO
All songs composed by Pete Townshend except where noted.
1. Out in the Street 
2. I Don't Mind (James Brown) 
3. The Good's Gone 
4. La-La-La-Lies 
5. Much Too Much 
6. My Generation 
7. The Kids Are Alright 
8. Please, Please, Please (Brown/John Terry) 
9. It's Not True 
10. The Ox (Townshend/Moon/Entwistle/Hopkins) 
11. A Legal Matter
12. Instant party 
U.K.オリジナル『MY GENERATION』と

U.S『THE WHO SINGS MY GENERATION』・・・
『THE WHO SINGS MY GENERATION』って、U.K『MY GENERATION』から
「I'm a Man」をとって「Instant party」を加えてだけなのですが・・・(^^;
オープニングの「Out in the Street」は、いかにもビート・サウンドといった
感じのノリのいい曲なんですけど、すでにここでのKiethのドラミングは
「オカズ」でリズムキープしちゃっていますし、Peteのギターソロの音なんて、
スイッチ上下にガチャガチャやって湾曲させてますから。
このへんなんかまったく今とかわらないのではないでしょうか。
私はこれに驚く前に、デビュー時にこんなに出来上がってしまってどうするの!って
言いたくなりましたよ。本当に恐るべし、THE WHO!
そして2曲目がカバ-曲の「I Don't Mind」でJames Brownの曲なんです。
普通はチャック・ベリーやリトル・リチャード、ハウリン・ウルフとかに行くのが、
James Brownをやっちゃうわけですからね~。
このカバーがまた様になっているから驚きです。
オイオイ、ちゃんとコーラスつけちゃって~~本当に驚いちゃいますよ。
元々の録音の隠り具合も曲にあっていてすごくいいので聴き込んでしまいます。
この曲だけ聴いたらTHE WHOとは思わないかも。
3曲目からオリジナルが続くんですが、その3曲目「The Good's Gone」は、
Peteのギターから入るちょっと軽い感じの曲です。
でもRogerのヴォーカルがぜんぜん軽くないんですよ・・・
声を潰したかのような感じに押されてしまいそうで、
これだけで何だか凄いと思っちゃうわけで、THE WHOの引き付けるフックの

凄さを見せつけられたようです。ちなみに途中から普通に歌っているRogerが
なんとも可愛らしい感じすらします。
Rogerって昔はそんなに好きなヴォーカリストではなかったんですけど、
あらためてこのデビュ-作を聴くとやっぱり凄いと思いますね。
4曲目の「La-La-La-Lies」は、ビートサウンドをベースに作られた曲で、
これだけ取り上げると当時の他のバンドとかわらないと思います。
THE WHOもこういう曲をオリジナルで作っていたわけですから、
やっぱり時代の流れを受けた事がわかりますけど、
それと同じ枠に「My Generation」が入っているのには驚きます。
この「La-La-La-Lies」はBEATLESがやっても似合いそうですよ。
ただKiethのドラミングはこの曲のリードを取っているので、
BEATLESには合わないのかな・・・?
5曲目の「Much Too Much」では、かなりTHE WHOの個性が炸裂したナンバーで、
Keithのドラミングはもう曲調に関係なく叩きこんじゃっています。
このドラムスがなかったら当時流行っていた曲とそんなに変わらないと思うので、
Keithの個性的なドラミングがTHE WHOの基盤になっているかわかると思います。
ここでのNicky Hopkinsのピアノは、曲をすごく引き立ててくれています。
そしてこのサイド最後を飾るのが「My Generation」です!
もうこれは何も言う事のない名曲です。
イントロのギター、ベース、ドラムスでたたみ込んで来る音はまるで洪水です。
こんな洪水並のバックに対抗して、つんのめりながら歌うRogerがかっこいい!
かっこよすぎて、ツバどこまで飛ばすのって言いたくなるくらい、
このつっかえ方がセンセーションです!
時代を超えてまだ生きずいている感じの曲なんて、そうはありませんよ。
いつ聴いても熱くなれちゃいますから、この「My Generation」は
本当に新鮮なんですよ。
それにJohnのベースときたら容赦なしで、ドゥンドゥドゥドゥンなんて
やるんですから、聴く方は仰け反っちゃうわけですよ~。
だいたいこんな掟破りのベースってアリなのでしょうか???
これって本当に65年に出された曲とは思えませんよね。
こういう曲ってリズムが脈打つって感じなのではないでしょうか。
本当に圧巻です。
この曲はUKで2位まで上昇したにも関わらず、US74位とギャップが出ていますが、
これこそ当時のイギリスの若者や労働者を代弁したからヒットしたのだと思います。
やっぱりイギリスの方が面白いサウンドは昔から出ているんですね。(^^
7曲目は「The Kids Are Alright」なんですけど、
この曲はご存知の通り後に映画のタイトルにもなるんですけど、
当時私はこの曲はゴリゴリのロックかと思っていたんです。
・・・で実際に聴いたら何とベッタベタのビートサウンドで、
もう60年代前半に流行っていたノリのいいナンバーなんです。
この曲を聴く限りは、当時のビート・グループと変わらない感じなんですよね。
ただTHE WHOの場合は、この曲のような世界観を持った曲は
ずっと作り続けているので、違和感なく聴けるのがいいです。
なんだかBEATLESみたいです。(^^
そんなビート・サウンドの後にまたまたBrownのカバ-曲で「
Please, Please, Please」をやっています。
曲の雰囲気からしたらちょっとBEATLESの『WITH THE BEATLES』あたりの
雰囲気があるので、やはり時代の流れもあった選曲だったのでしょうね。
だけどこういう曲ってTHE WHOが演奏すると様になるんですね・・・
特にRogerのヴォーカルがいいんですよ。他のメンバーじゃ歌えないですよ。
9曲目はオリジナルの「It's Not True」の登場です。
ノリとメロディがいい曲で、聴いていて体が動きだしそうな感じで
聴いていて楽しいんです。そんな曲でもKeithのドラミングは容赦なしで
たたみかけて来るのに驚いちゃいますね。
こういう曲が入っているアルバムに「My Generation」のような強力な
ナンバーが同居しているととんでもないよね~って思いますけど、
まったく違和感がないのが凄いところです。
別に計算したわけではないのでしょうけど、ト-タル的にオリジナリティの
高い作品になっていると思うんです。
ちなみにこの「It's Not True」は要所要所でロックしちゃってる所も
いいんですよ。そのへんが THE WHOなんですよ!
そこで10曲目の「The Ox」を聴いたら、他のバンドなんて蹴散らしそうな
勢いのインストですから、これを聴いたら彼等がどういう本質のバンドかと
いうのがわかります。
聴いていてゾッとしちゃうくらい圧倒されてしまいますよ。
この曲のクレジットは(Townshend/Moon/Entwistle/Hopkins) と
なっていて、各楽器担当者のアグレッシブな面を全面に押し出している曲です。
Keithのドラミングはしょっぱなから怒濤の勢いですし、
あの繊細なピアノを弾くHopkinsがかなり激しく鍵盤を叩いているのに
驚いちゃいます。
とにかくギター、ベース、ドラム、ピアノのバトルを繰り広げているんです。
この一曲を聴く為にこのアルバムを聴いても価値があると私は思っています。
こういう事を普通にやっちゃう所が、他の消えていったバンドとの
大きな差なのでしょか。
この個性があってのTHE WHOというのはわかりますけど、
あまりにも激しすぎて最初この曲を聴き終わった時は放心状態でした。(^^;
ちょっと投げやりな状態ですが・・・
11曲目の「A Legal Matter」は、これまた軽いギターのリフとシンバルで
リズムを刻み、軽やかなメロディがちょっと可愛らしいナンバーです。
曲自体すごくキャッチーな感じなのでシングルにもなって、
UKで32位まで上昇しています。短かめまとめられた曲で、
時代にあったサウンドと言っていいのかもしれませんね。
個人的にはUKで41位まで上昇した「The Kids Are Alright 」と共に、
彼等の初々しさとオリジナリティが味わえる好ナンバーだと思います。
Peteのヴォーカルが特徴的というか控えめな感じでいいんですよね~。
まっ、彼等に初々しいなんて言葉は似合いませんけど・・・
そしてこのアルバムの最後を飾るのが「INSTANT PARTY(CIRCLES)です。
この曲はシングル「SUBSTTITUTE」のB面に収録されていた曲です。
かなり力強いギター、ベースの音に、ホーンの絡みがとても良い曲です。
サビとかを聴くと馴染みやすさがあるんですけど、
やっぱり全体では力強さが放たれた曲になっています。
この力強さを感じさせるものとしては、Kiethの圧倒的なドラミングでしょうね。
最初かた最後までフルで叩きっぱなしって感じで、本当に破天荒そのもなんです。
このドラミングにベースがしっかり絡んでいますから、例え様のない凄さです。
こんなのがデビュー作(U.S.盤ですが)に入っているのですから白旗状態!
やっぱり大物バンドのU.S.でのデビューアルバムですからチャートアクションも
凄いかと思うと、Billboardのチャートではランク外なんです・・・
これはこれでTHE WHOらしいです!(^^V