SLEEPWALKER/THE KINKS | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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SLEEPWALKER/THE KINKS
1. Life on the Road
2. Mr. Big Man
3. Sleepwalker・Billboard 48位
4. Brother
5. Juke Box Music
6. Sleepless Night
7. Stormy Sky
8. Full Moon
9. Life Goes On
CD reissue bonus tracks
10. Artificial Light
11. Prince of the Punks
12. On the Outside
THE KINKSつて昔から名前は知ってはいましたけど、

どうも小難しいのかと思ってほとんど近寄らなかったんですよね・・・・
ですが70年だい後半くらいに発表された「Superman」を聴いて、
ありゃこれは良いかも、って思ったんですよ。
それから少しずつ免疫も出来て来て興味が出て来たんです。
今回アップした『SLEEPWALKER』は77年に発表されたアルバムで、
彼らにとってはU.S.で初めてのヒットしたアルバムと言って良いでしょうね。
さてオープニングの「Life on the Road」ですが、出足がとても穏やかで
遠くで奏でられているピアノをバックに歌いだされてくるんですけど、
そこから一気にノリの良いロックンロールになって行くところがカッコいいんです。
こういうちょっとメロディアスなロックンロールをやってくれると嬉しくなります。
こういう小粋な弾け具合が本当にカッコ良さを伝えてくれていそうで、
聴いている方も当然の様にノリノリになっちゃいますよ。
私はこの一曲でこのアルバムが好きになりました。
2曲目の「Mr. Big Man」ですけど、タイトルからしたら何とも仰々しいんですが
曲の方はすごく落ち着いた曲調でしみじみと聴いてしまう一曲なんです。
曲は徐々に盛り上がって行きますけど、ブルージーな味わいを出して来ていて
とても惹き付けられるカッコ良さをもっている曲になっています。
こんなに良い曲をKINKSってやるんだとあらためて感心しました。
本当に感動させられる曲で、私はこの一曲でこのアルバムを聴けて良かったと
思ったくらいです。
3曲目の「Sleepwalker」はシングルになった曲でBillboard 48位まで
上昇したんです。
曲調はとてもギターのストロークとドラムスが印象的な曲で、
私は最初この曲を聴いたときSteive Miller Bandを思い出してしまうくらい、
雰囲気がにているな〜って思ったんですよね。
こういったちょっとクセのある感じはTHE WHOにも通じるところがあるようで、
多分こういう感じは同じ時代を渡って来たから似ているのかもしれませんね。
4曲目の「Brother」はピアノから始まるバラードな曲で、
すごく落ち着いた雰囲気が広がる曲なんですけど、要所でアクセントになる音が
下りて来るので、聴いていてとてもインパクトを強く感じるんです。
でも曲の方はそのままの落ち着いたバラードを続けて
いるのでそんなに大きな展開をしているように感じないんですよね・・・・
でもこの曲をじっくり聴くとかなり凝っていて、コーラスとかかなり厚みを感じて
素晴しいんですよ。こういう曲を作れるってあらためてKINKSって
ちゃんと聴いておけばよかったと後悔してしまいました。
続く「Juke Box Music」はなんだか最初のドラムのポコポコな音に驚きますが
そこからのギターのかき鳴らす音がすごく良いんですよ〜。
別に凝ったリフとかじゃなくてこういうストロークで聴かせちゃんですから
カッコいいですよ〜〜〜
この曲の歌の部分って意外に普通に感じるというのか、
一本調子な感じがしてしまいますけど、どちらかというとこういう感じが
彼ららしいのかなと思うんです。
でもこのバックの演奏はめちゃカッコ良くて最高なんです。
ギターソロなんて2本のギターのユニゾンですから更にカッコ良さが
倍増しちゃうんですよ〜〜〜(^^
6曲目の「Sleepless Night」はキーボードとギターの絡みから入って来る
曲なんですが、思わず柳ジョージかぁ〜〜〜と思ってしまいそうでした。
でもこのギターの渋かっこよさはなかなかなんですよね〜。
メロディも耳に残る感じでフックもあるんですよ。
こういう曲やっているんだったら、もっと早くこのアルバム聴くんだったと後悔しました。
曲自体は3分ちょっとと短いんですが、この凝縮具合はまた繰り返して聴こうって
気持ちにさせてくれルト思いますよ。(^^
次の「Stormy Sky」はとても可愛らしい感じが漂う曲なんですけど、
要所での聴き所はさすがKINKSというフックを持った仕上がりになっています。
元々こういうメロディアスな楽曲は昔からあったんですけど、
こういう抜けの良さは以前のサウンドは違う様な気がするんですよね・・・
そこまで私も彼らの曲を聴いていないので言いきっていいのかとは
思っていますが・・・・でもこの曲をなんどもも聴いているとアレンジや
メロディはとても良く出来ていると思いますし、うねりの作りもとても一長一短で
出来るものではないと思う佳曲ではないでしょうか。
8曲目の「Full Moon」は出足のピアノの入りでちょっと暗いのかな〜なんて
思ったらそれからはとてもいい感じの流れをもったメロディに癒されます。
雰囲気からしたらどこかサザンロック的な香りがしないでもない所が彼らの
曲作りの幅広さを教えられてしまいます。
この曲でもコーラスがとても奥行きのあるサウンドを作ってくれていますし、
ピアノの演奏もとても曲のクオリティを上げている演奏だと思っています。
途中からの張りのある歌声がまたこの曲のフックを強くしていますね。
9曲目はこのアルバムを締めくくる「Life Goes On」でとても聴きやすい
洒落たロック・ナンバーです。
歌部分では何となくSteive Miller Bandを感じさせられて
Steive Miller Bandファンの私としてはちょっとニコッとしてしまいます。
こういう曲を最後に持ってくるあたりKINKSの余裕を感じますが、
この曲でアルバムが終わる何とも言えない余韻は素晴しいんですよね〜。
個人的にはこの曲で弾かれているギターの音質が大好きです・・・
だからこの曲大好きなんですよ。(^^
さて次の曲から3曲がボーナスになっているんですけど、
その最初に流れてくるのが「Artificial Light」なんです。
この曲はなんだかセサミ・ストリートみたいな感じで始まる弾んだ感じの曲ですが、
かなりアレンジはシンプルに聴こえそうで凝った作りになっていて良いんです。
ハーモニカがいい感じで入って来ますし、この曲でもなかなかギターのキレの
良い音が曲を引き立ているんです。
曲の途中からバックの演奏のテンポが一瞬早くなったりして、
面白い雰囲気を作ってくれているんです。
この曲なんでアルバムに収録されなかったのか・・・?
次に流れて来る「Prince of the Punks」は思わずTHE WHO!じゃないのって
思うくらいノリと弾け具合がカッコいい曲なんです。
とにかくベースが前に出て来ていて完全に曲を引張っている感がありますし、
このブンブン響かせる音がめちゃカッコ良く聴こえて来るんですよね〜〜〜
ベースはロックンロールですけど、聴かせ方ひとつでこういうカッコいい曲に
してしまうんですからいいんですよ〜〜〜
でもエンディングがちょっと尻切れなのが残念なんですけどね・・・(^^;
そして12曲目の「On the Outside」はなかなか印象的なTVスパイものにでも
出て来そうなリフが良いんですよ。
ちょっとCREAMしているのかな〜って思いますけど
こちらの方がわかりやすくていいかも。
このアルバムで聴いた曲の中では一番印象的なクセを持っているのかもしれません。
でもこれはこれで個性があってなかなか良い曲だと思います。
ここまで通して聴いてみると、どれも同じ感じの曲が無くて
とても内容の濃い作品で聴きごたえもあるんです。
まだKINKSを聴いた事がない方には、このアルバムから聴かれたら良い様な気がします。
本当におすすめのアルバムなんです。
最後にこのアルバムは77年にBillboardで21位まで上昇しています。