PEOPLE OF THE SOUTH WIND b/w STAY OUT OF TROUBLE/KANSAS
KANSASは渋谷陽一さんのラジオ番組でプログレ特集をされた時に
初めて聴いたんです。
その時に聴いたのが「Carry On Wayward Son」だったんです。
もう~この曲を聴いた瞬間に好きになって
知り合いのソニーに勤めていた人に詳しくKANSASのことを聞いて
アルバム『Leftoverture』を買ってドハマりしたんです。
ただもうその時は次のアルバム『Point of Know Return』が出るころで
私はまだそこに追いついていなかったんです。
そうこうしていたらライブの『Two for the Show』が発売されて、
79年にアルバム『Monolith』が発表されてしまったんです。
「Carry On Wayward Son」「Dust in the Wind」が大ヒットして
話題になっていましたから、『Monolith』からの第一弾シングル
「PEOPLE OF THE SOUTH WIND」はめちゃめちゃ期待したんです。
そうしたらこの曲が出足からめちゃ明るくて、私はこのポップなイントロに
驚いてしまったと同時に「これKANSA?」ってなっちゃったんですよ。
もっとマイナーな感じの曲が来るんだと思っていたので
このやけにイントロから明るいサウンドに呆気にとられました。
ただ実際イントロ以外はやはりKANSASらしいメロディをもっていて
聴きごたえもありますし、シングルとしてのキャッチーさもあるので
かなり耳に残るんですよね~。
それまでのKANSASをちゃんと聴いていなかった私は、それ以前の彼らの
楽曲を聴いてみたら、どちらかというと「PEOPLE OF THE SOUTH WIND」が
本筋の差運動のような気もしました。
こういうノリの良いサウンドも実際ライブではとても映えましたし
観客の受けもすごくよかったように感じました。
勉強不足だった当時の私としては「Carry On Wayward Son」からの
「PEOPLE OF THE SOUTH WIND」は想定できなかったんですけど、
この曲によって初めてKANSASの全体像が目の前に現れたような気がしました。
さてB面の「STAY OUT OF TROUBLE」ですけど、こちらはもろロックな
サウンドを押し出してきているんです。
曲の雰囲気からしたらZEPがやりそうな雰囲気がしますけど
彼らの以前の作品からしたらすでにやっていた感じの曲なんです。
当然彼ら独自のサウンドつくりの中でのロックなので
ちょこっと聴いただけでKANSASだってわかると思います。
やはりギターやキーボード、ヴァイオリンが入ってくると、
その独特さがでていて個性となっています。
ただ曲は悪くはないんですけど、少しプログレ感を出してくれた方が
私はよかったかなって思うんですけどね・・・・
とにかくAB面を初めて聴いて驚かされた数少ないシングルなのには
間違いありませんね。(^^
最後にこのシングルは79年に23位まで上昇しています。