OLD WAVE/RINGO STARR | Beatles大好きっ!猫大好きっ!

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OLD WAVE/RINGO STARR
●Side-1
1. In My Car (Joe Walsh, Richard Starkey, Mo Foster, Kim Goody)
2. Hopeless (Joe Walsh/Richard Starkey)
3. Alibi (Joe Walsh, Richard Starkey)
4. Be My Baby (Joe Walsh)
5. She's About A Mover (Doug Sahm)
●Side-2
1. I Keep Forgettin' (Jerry Leiber, Mike Stoller)
2. Picture Show Life (John Reid/John Slate)
3. As Far As We Can Go (Russ Ballard)
4. Everybody's In A Hurry But Me
(Joe Walsh, Richard Starkey, John Entwistle, Eric Clapton,
Chris Stainton)
* Features Eric Clapton on guitar, John Entwistle on bass
and Ray Cooper on percussion
5. Going Down (Joe Walsh, Richard Starkey)
このアルバムは1983年に発売された作品ですけど、
当時UK、USでは発売されてなくて、日本、ドイツ、カナダでしか
発売されていなかったという悲しいアルバムなんです。
やはりセールスの下降が問題だったのでしょうね。
アルバム全体を通して聴くと悪い内容でもないですし、
Ringoの個性も出せているとは思います。
ですが、プロデュースのJoe Walshが良くないというか・・・
Ringoにはあっていないかったと思います。
まっ、それは各曲の説明を交えて書いて行くとして・・・
「In My Car」オープニングとしては張りとメリハリがある曲で、
Ringoしてはハードな曲なんです。
Joeの曲なのでこういう強さが出ているのでしょうけど、
これは非常に印象のいい曲ですねっ。
1曲目の「Hopeless」は、いかにもRingoらしいメロディで、
すごく楽し気な感じが伝わってくる曲で、Joeのスライドもアクセントとなって
いいんですが・・・ちょっとウルサイかも。(^^;
続く「Alibi」では、今までになかった雰囲気の曲で面白いのですが、
もっとアレンジや構成で良くなったと思うんです。
プロデュースがちょっと散漫なのかも・・・?
Ringoには珍しい感じの曲だけにやりようによっては展開が面白く
なったと思うんですよね・・・
4曲目の「Be My Baby」はJoe単独で作られた曲で、
テンポやメロディはすごく良いですし、Ringoのヴォーカルにあった曲なんですが、
全体の雰囲気が平面的でもっとメリハリがついていたら良かったと思うんです。
でもファンキーさはすごく伝わってきますよっ。(^^
5曲目はこの面の締めくくりとなる「She's About A Mover」ですが、
曲がいいだけに、この平面的なプロデュースが非常に残念!
気を取り直おしてサイドをかえて1曲目は「I Keep Forgettin'」です。
クセのある曲でアレンジも面白く、特にベースの音がすごく耳に残る曲です。
個人的にはもっとポップに仕上げても良かったような気もしますが・・・
そういう意味では、次の「Picture Show Life」は非常にRingoにあったアレンジで
ホンワカとした雰囲気が楽しめる曲なんです。こういう曲にはリチャード・ペリーの
ようなプロデューサーがあっていると思うんですけど・・・ちょっと音の薄さが
気になるところではあるんですが・・・
「As Far As We Can Go」は、あのRAINBOWでもお馴染みのRuss Ballardによる
曲なんですけど、あまりこの手のバラード曲は彼の個性が出せていないようなが感じで、
Ringoにも合っていないと思うのです。
続く「Everybody's In A Hurry But Me」は、上記の作曲者名を見て頂くと
わかるように豪華なメンバーが揃っているんです。このアルバムの中で一番派手な曲で、
多分即興的な感じで作り上げられていった作品だと思います。
これだけのメンバーが演奏すれば、必然的にメリハリがついて印象的になりますから、
聴いていても圧巻ですねっ。(^^
その流れでもって来たわけではないでしょうけど、最後の「Going Down」も
ジャムっぽさが残るインストのような曲で面白いとは思うのですが、
最後はもうちょっと「らしい」曲で閉めてもらいたかったですねっ。
『OLD WAVE』と言い切ってタイトルを掲げているわりには、
ちょっとふっ切れ方が中途半端なのが残念な作品となってしまっています。
Ringoとして不遇の時期を乗り切る為の1作だったわけですが、
それまでにはもう少し時間が必要となります。