THIS ONE(CD 3inch single)／PAUL McCARTNEY
1.This One – 4:10
2.The First Stone – 4:03 (McCartney, Stuart)
3.I Wanna Cry – 4:40
4.I'm in Love Again – 2:40 (Domino, Bartholomew)
1989年にアルバム『FLOWERS IN THE DIRT』から第二弾シングルとして
カットされた「THIS ONE」は、PAULらしいポップ感覚あふれた佳曲なんです。
私はアルバムを買った当初、この曲があまりにも可愛らしすぎで
好みからすると好きではなかったんですけど、
やはり曲のクオリティとしては高いと評価していました。
最初にこのシングルCDを購入した時、驚いたのはジャケットでした。
なにコレ？インドしちゃってPAULもGEORGEみたいに影響されたのかな？
なんて思ったくらいでした。
これはどうもPVでインド風な所が出ていたので、それを引っ張ってきたのかも
しれませんね。
それにしても「らしくない」ジャケットですよ。（＾＾
メロディは逆にソロになってWINGSを結成した頃を彷佛させてくらたので、
これはこれでまた驚かされてしまったんです。
主旋律は聴きやすい感じで進行するのですが、途中の転調のメロディ・ラインは
本当に素晴しくって、さすがPAULと言いたいくらいですよ。
ただ途中一ケ所高音がかすれそうなのには汗が出てしまいますけど・・・（＾＾；
このシングルには「THE FIRST STNOE」「I WANNA CRY」
「I'M IN LOVE AGAIN」の3曲収録されています。
「THE FIRST STNOE」はHamish Stuartとの共作で、
あまり取りたたて目立つ曲でもないですし、
シングル収録くらいしか表に出せないかなと思いますけど、
これが結構ロックしていて良い感じなんです。PAULもかなりノッているんです。
続く「I WANNA CRY」はブルース・ロックで、PAULとしては「LET IT ROLL」
以来かもしれません。
こちらは完全にブルースしていて「LET IT ROLL」は異なるでしょうね。
PAULのオリジナルですけど、PAULらしい雰囲気が入ってきたら
「LET IT ROLL」のように個性があると思うんですよ。
これはこれで聴きごたえのあるナンバーですので
ぜひ皆さんにも聴いて頂きたいと思う曲なんです。
そして最後の曲は「I'M IN LOVE AGAIN」。
カバー曲であの『Choba B CCCP』の世界版CDに収録されていた曲ですね。
このシングルに前のアルバムから収録する必要はないと思うんですけど、
ヴォーカルといい演奏といいなかなかなので、やっぱり聴き入ってしまいますね。
このシングル「THIS ONE」は、本当にPAULのいい所が随所に入っている
素晴しい曲なんですけど、なぜかこの曲は不発に終わっていて、
UKでは18位、USビルボードではなんと94位という信じられない
ランキングとなってしまっています。
こうなるとレコード会社がまったくバックアップしていなかったのだと思います。
当時PAULはUSレコード会社のバックあアップの弱さに頭にきていた
発言をしていたくらいですからね・・・
最後にこのシングルは種類発売されていて、各々の収録曲が異なるという
荒技に出ています。フォーマットとしては最低でも7種類出ています。